福祉は「性」とどう向き合うか―障害者・高齢者の恋愛・結婚

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福祉は「性」とどう向き合うか―障害者・高齢者の恋愛・結婚

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  • サイズ A5判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784623081691
  • NDC分類 369.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

性への目覚め・恋愛・結婚 戸惑う福祉職員……支援すべきか、否定すべきか、見てみぬ振りを続けるのか、を考える「私、知的障害者だから恋愛できないね」は、日本社会の現実なのか。老いらくの性は、年甲斐もないことなのか。障害者・高齢者の性・恋愛・結婚は、自己責任なのか。本書は、当事者とその家族・支援者(福祉職員・街コン関係者等)へのインタビュー等を基に、「機会平等」の観点から支援の是非・あり方について考えたものである。「自己決定の尊重」と「社会規範」の狭間にある、誰もが持つ「性的ニーズ」への支援について真正面から捉えた一冊。

まえがき



序 章 福祉専門職の悩み??現場からの報告(結城康博)

 1 タブー視される「性」の問題

 2 レイプ未遂???判断の困難な認知症高齢者のケース

 3 福祉専門職へのセクシュアルハラスメント

 4 現場が抱える問題???高齢者福祉施設の場合

 5 現場が抱える問題???障害者福祉施設の場合

 6 超高齢化社会の到来





 第?部 高齢者・障害者の性



第1章 高齢者の性・恋愛・結婚(後藤宰人)

 1 性生活を続ける高齢者夫婦たち

 2 恋をする高齢者たち

 3 恐怖を覚える女性??求める夫と避ける妻



第2章 高齢者と性風俗(後藤宰人)

 1 性風俗に通う男性高齢者たち

 2 「上客」として扱われる男性高齢者

 3 人は死ぬまで性欲を持ち続ける

 4 男性高齢者が性風俗に求めるもの

 5 性風俗を利用する女性高齢者



第3章 障害者の性・恋愛・結婚???肢体不自由者の場合(武子愛)

 1 切実な欲求としての「性」

 2 肢体不自由者の周囲を取り巻く問題

 3 本人を取り巻く問題

 4 障害者の権利に関する条約

 5 「性的ニーズ」を要求できるかどうかは運次第??支援者の姿勢が鍵



第4章 障害者の性・恋愛・結婚???知的障害者の場合(武子愛)

 1 知的障害者であるがゆえに生じる困難

 2 施設を利用する知的障害者の問題??「性的ニーズ」を満たすことができない人々

 3 性風俗産業に利用される女性

 4 「搾取」による「寂しさ」の解消??軽度の知的障害者が抱えるジレンマ



第5章 障害者と性風俗(後藤宰人)

 1 健常者も障害者も同じ

 2 障害者対応性風俗と障害者専用性風俗

 3 障害者が「専門店」に求めるもの

 4 性風俗から見える社会のひずみ





 第?部 利用者の「性的ニーズ」と福祉専門職



第6章 「性的ニーズ」と向き合うことになった福祉専門職(武子愛)

 1 介護とセクシュアルハラスメントは分けられない?

 2 「性的ニーズ」の対象となることはどのように捉えられてきたのか??先行研究の知見から

 3 施設(組織)で対応したケース

 4 一職員のみでの対応を求められたケース

 5 自分に向けられた「性的ニーズ」の表明をどう捉えるか??虐待防止法をめぐって



第7章 「性的ニーズ」をどのように捉えるのか(武子愛)

 1 「性」に立ち入りたくない福祉現場

 2 支援する側はどう思ったのか??支援者たちの証言から

 3 「性的ニーズ」への支援の障害??社会規範・利用者の判断能力・支援の根拠

 4 福祉の理念および人権に関する宣言から

 5 「性的ニーズ」への支援は可能か





 第?部 公共政策・社会環境から見た「性的ニーズ」



第8章 「性的ニーズ」への支援と公共政策(結城康博)

 1 社会保障費の増加の中で

 2 介護保険外サービスを利用した支援

 3 現行の法令に規定されている余暇活動への支援

 4 公共財と私的財

 5 ボランティアによる支援

 6 厳しい社会保障費問題の壁

 7 「性的ニーズ」に関するケア・支援に悩む従事者



第9章 「性的ニーズ」を取り巻く社会環境??社会福祉の視点から(米村美奈)

 1 社会福祉における性の捉え方

 2 利用者の「性的ニーズ」を取り巻く障壁

 3 障壁を作り出したのは誰か





終 章 自己決定を尊重した支援は可能か(米村美奈)

 1 嘘をついた男性利用者??行きたかったのはレストランではなく性風俗

 2 自己決定とは

 3 自己決定への支援

 4 支援者の自己開示??「性的ニーズ」への対応に求められるもの

 5 利用者の「真」のニーズの追求

 6 対話による潜在的ニーズの把握

 7 支援者が自己決定に「No」ということ??婦人保護施設のケースを踏まえて

 8 利用者のニーズだけがすべてではない??婦人保護施設に保護された女性たち

 9 専門職の責務



あとがき

索  引

結城 康博[ユウキ ヤスヒロ]
著・文・その他

米村 美奈[ヨネムラ ミナ]
著・文・その他

武子 愛[タケシ アイ]
著・文・その他

後藤 宰人[ゴトウ タダヒト]
著・文・その他

内容説明

「私、知的障害者だから恋愛できないね」は、日本社会の現実なのか。老いらくの性は、年甲斐もないことなのか。障害者・高齢者の性・恋愛・結婚は、自己責任なのか。本書は、当事者とその家族・支援者(福祉職員・街コン関係者等)へのインタビュー等を基に、「機会平等」の観点から支援の是非・あり方について考えたものである。「自己決定の尊重」と「社会規範」の狭間にある、誰もが持つ「性的ニーズ」への支援について真正面から捉えた一冊。

目次

福祉専門職の悩み―現場からの報告
第1部 高齢者・障害者の性(高齢者の性・恋愛・結婚;高齢者と性風俗;障害者の性・恋愛・結婚1―肢体不自由者の場合 ほか)
第2部 利用者の「性的ニーズ」と福祉専門職(「性的ニーズ」と向き合うことになった福祉専門職;「性的ニーズ」をどのように捉えるのか)
第3部 公共政策・社会環境から見た「性的ニーズ」(「性的ニーズ」への支援と公共政策;「性的ニーズ」を取り巻く社会環境―社会福祉の視点から)
自己決定を尊重した支援は可能か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

12
図書館にて。公的扶助として、障害者・高齢者への「性的な領域」のケアは存在していない。病院の検査で精液を取るときも、個室で自分でちんちんこすってくださいってことになってるし(前立腺のあれは別か)▲若くして全身麻痺になった青年の訴えが悲惨であった。もちろん手は動かない。夢精も起こらない。しかし、性ホルモンが通常だから性欲がわく。アダルトビデオを6~7時間見続けるそうな。射精が起こらないので、クールダウンするこもない▲老化による性ホルモン減少は生殖能力を失わせるが、性的欲求が起きる程度の量はある。個人差が大きい2019/10/27

Nobu A

8
小中学生の性教育が話題になるが、障害者や高齢者に対しては蓋をされてきた。そこに切り込んだ一冊。乗っけから明け透けに描写してくるなと思ったら週刊現代記者の執筆。しかし、当事者へのインタビュー等、俗臭的なものと大学研究者著者の学術的なものの絶妙な均衡が問題を鮮明に浮き彫りに。多文化共生を嘱望する日本だが、日本人の多様性に目を向けずに達成はない。本著提唱の自己決定の支援実践が鍵だが、グレーゾーンながらも風俗産業があるが故の問題でもあり万国共通ではない。先進国デンマーク等の具体的事例がもっとあると、更に良かった。2021/07/03

乱読家 護る会支持!

4
支援職や福祉施設での、様々な性にまつわるトラブルを紹介。 人は死ぬまで(ほとんどの人が)性欲がある事。性的ニーズは、個々人により全く違う事。性欲の対象として、援助者が見られる場合もある事。。。 人間って、死の瞬間まで大変です。 やっぱり、人は修行を積むために生まれてきたと思う昨日今日明日明後日明々後日。 2018/08/14

4
わりと包み隠さず書かれていたのでびっくりした。どうしても個別具体的な例が多くなってしまう印象だけど、例えば肢体不自由者の自慰やセックス、性風俗利用とか、性という私的な領域で行われることを他人の力なくして享受できない状況にあるとき、専門職としてどうするのか?そして、その性産業の担い手の人権はどうなるのか?といったジレンマが主軸だろうか。2018/03/22

古本虫がさまよう

3
介護の必要な障害者が、性欲解消のために、性施設・女性を利用することに関して、障害者の親たちの間でも評価が分かれるようだ。親が施設に子供を連れてくることもあれば、親がいない時に関係者がデリヘルを頼んだり。訪問したら親が戻ってきていて、キャンセルされたり…。人間、みなジキルとハイド…。いわんや一般ピープルは…。女性とて性欲が…。とはいえ、やはり男性のほうが、女性よりは「性欲」があり、老夫婦でもお互いほどほどの性関係を維持できる場合もあれば、男のほうが性欲が強すぎて、妻が四苦八苦する例なども報告されている。2018/05/01

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