出版社内容情報
破格の写真世界へ。プールに飛び込む「足長人間」、浜辺の恋人たちに忍び寄る巨大なタコ、リングから落下するボクサーなどのスペクタクルな広告。社会の病理を扱った辛らつな新聞広告。ストリートに出たり、物語があふれるなど、ファッション写真の常識を破った開放感あふれる作品。芝居の開幕直前または終演直後の役者の表情に迫る「劇顔」。デビュー直後にニューヨーク近代美術館の展覧会に招待された、衝撃の「首無し」etc...
「ものを見ることに工夫を重ねる」写真家・十文字の姿が、力強い写真作品と９つのエッセイ（すべて書き下ろし）から浮かび上がる。待望の一冊。（装丁・レイアウト＝山形季央）
目次
１ ＦＩＧＵＲＥ
２ スペクタクル
３ ファッション
４ 夢を読む
５ ＦＡＣＥ
６ さがしもの
７ エクスタシー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eulogist2001
3
★3.5 写真集や画集を眺めていていつも思うのはフレーム割りとサイズだ。同じモノを観ても版型やフレーミングで印象がかなり異なる。写真ならどのサイズでどう切り取ってプリントするのか。映画をスマホで観るのと映画館で観るのと違うような感覚だ。当たり前といえば当たり前なのだが「作品」として見た時にどちらが妥当なんだろう。2021/12/31
