出版社内容情報
冠婚葬祭やグローバル化した社会との関係など日常の宗教から、世界三大宗教に至る議論を通じて、宗教とは何かの疑問に応える。冠婚葬祭やグローバル化した社会との関係など日常の宗教から、世界三大宗教(キリスト教、イスラーム、仏教)に至る議論を通じて、宗教間の対話の可能性を探る。初学者の宗教って何? という素朴な疑問に応える入門書。
はしがき
序 章 いま宗教論を語る意味(佐野東生)
1 宗教離れか否か
2 宗教のさまざまなかたち
3 多文化共生と宗教
第1章 幸せと宗教(古川秀夫)
1 神の存在を信じるかどうか
2 宗教の意義は「死後」にあるのか「現世」にあるのか
3 宗教を信じることと幸福感
4 死後の世界を信じる現代日本人の幸せ
5 文化を越えて共通に存在する宗教性
6 いかなる信仰・宗教観が幸せにつながるのか
第2章 まちづくりと宗教(壽崎かすみ)
1 まちづくりとは
2 地域社会とコミュニティ
3 地域社会と宗教
4 キリスト教徒から見た寺社の祭り
5 多様性を前提にしたまちづくりの方法を探る
第3章 こころとことば(二葉晃文)
1 こころとからだの「ゆらぎ」
2 「こころの免疫力を高める」文章
3 授業での質疑応答
第4章 現代進化論と宗教(鈴木 滋)
1 現代進化論の越境
2 自然主義的な宗教理解
3 進化論と宗教は「共生」できるか?
Column1 ハロウィーンの歴史――異教の儀式から東京の祝祭へ(ターヒュン、ノエル・M/翻訳:佐野東生)
第5章 キリスト教の成立と西欧言語の発達(磯江 源)
1 キリスト教の成立
2 宗派と教会の分裂
3 西ヨーロッパ諸語の起源とキリスト教の伝播
4 西ヨーロッパ諸国の言語の起源とカトリック教会の成立
5 比較言語学について
第6章 西と東のキリスト教――分裂から和解へ(久松英二)
1 カトリックとロシア正教会
2 「西」と「東」のキリスト教の分裂に至るまでの経緯
3 ローマとコンスタンティノープルの最終的分裂
4 東西の和解へ向けた動き
第7章 絵画史にみる宗教と美術――共存と対立(林 則仁)
1 宗教の視覚的な表象をめぐる問題
2 宗教美術の二律背反性と近代美学・美術批評の確立
3 宗教と美術のあらたな交錯
第8章 イスラームを捉えなおす――普遍宗教かカルトか(佐野東生)
1 カルトとイスラーム
2 イラン・イスラーム革命の問いかけ
3 イスラームを捉えなおす
第9章 イスラームと仏教の対話――イラン・イスラームの視点(ジャーファリー、アボルガーセム/翻訳(原文英語):佐野東生)
1 シーア派イスラームの基礎
2 イスラームと仏教
3 イスラーム、仏教、古代イラン
コメント 「一神教の神」と「ブッダ」(高田信良)
Column2 アメリカの中の日本仏教(嵩 満也)
付 録
索 引
久松 英二[ヒサマツ エイジ]
編集
佐野 東生[サノ トウセイ]
編集
内容説明
冠婚葬祭やグローバル化した社会との関係など日常の宗教から、世界三大宗教(キリスト教、イスラーム、仏教)に至る議論を通じて、宗教間の対話の可能性を探る。初学者の宗教って何?という素朴な疑問に応える入門書。
目次
序章 いま宗教論を語る意味
第1章 幸せと宗教
第2章 まちづくりと宗教
第3章 こころとことば
第4章 現代進化論と宗教
第5章 キリスト教の成立と西欧言語の発達
第6章 西と東のキリスト教―分裂から和解へ
第7章 絵画史にみる宗教と美術―共存と対立
第8章 イスラームを捉えなおす―普遍宗教かカルトか
第9章 イスラームと仏教の対話…ジャーファリー、アボルガーセム/翻訳(原文英語)―イラン・イスラームの視点
著者等紹介
久松英二[ヒサマツエイジ]
1957年生まれ。1993年ウィーン大学大学院神学専攻博士課程修了。神学博士(ウィーン大学)。現在、龍谷大学国際学部国際文化学科教授
佐野東生[サノトウセイ]
1965年生まれ。1995年ハーヴァード大学大学院修士課程修了。MA(中東地域研究)。2001年慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。博士(法学)(龍谷大学)。現在、龍谷大学国際学部国際文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 砂漠の狐を狩れ 新潮文庫