出版社内容情報
「ウメサオタダオ展」の実行委員長を務め、その往還を肌で感じた著者が、梅棹忠夫自身とも言えるアーカイブズが語る梅棹忠夫に接近国立民族学博物館(みんぱく)にある梅棹アーカイブズ。梅棹忠夫が残した膨大な資料がそこにある。そのアーカイブズ資料に残された過去と現在は、過去からも現在からも往還をし続ける。本書は、「ウメサオタダオ展」の実行委員長を務め、その往還を肌で感じた著者が、梅棹忠夫自身とも言えるアーカイブズが語る梅棹忠夫に接近する。
序 章 梅棹のコーパス
第1章 資料としての梅棹
1 近くて遠い今西錦司との仲
2 水平思考の生まれる秘訣
第2章 知的生産のデザイン
1 「知的生産」の原理
2 ロングセラーの源泉
3 ローマ字運動への傾倒
第3章 たゆまぬ知的前進
1 カメラと写真
2 「引紹批言」の記録
3 文章表現に対する飽くなき努力
第4章 知的に遊ぶ梅棹
1 ヒツジをめぐる物語
2 ベンゼン核の好敵手──川喜田二郎
3 幻の雑誌『地平線』
4 進化し続けるアーカイブズ
5 幻のベストセラー「人類の未来」
第5章 山をたのしむ
1 生涯の兄貴分──吉良竜夫
2 ヒマラヤへの執念
3 山に始まり、山に終わる
第6章 未来を見つめ、「みんぱく」へ
1 未来を語る人びと
2 日本の成功体験「万博」から「みんぱく」へ
第7章 文明へのまなざし
1 エスペラントの夢
2 「文明の生態史観」の誕生
3 梅棹忠夫の女問題
4 「日本探検」
終 章 最期のデザイン
参考文献
あとがき
梅棹忠夫年譜
人名・事項索引
小長谷 有紀[コナガヤ ユキ]
2017年1月現在人間文化研究機構理事
内容説明
国立民族学博物館(みんぱく)にある梅棹アーカイブズ。梅棹忠夫が遺した膨大な資料がそこにある。なぜこれほどまで山のような資料を梅棹は遺したのか。その資料は本人のように「ウメサオタダオ」として雄弁に「梅棹忠夫」を語り始める。そして資料に遺された過去は、現在と往還し続ける。本書は、「ウメサオタダオ展」の実行委員長を務め、その過去と現在、そして未来の往還を肌で感じた著者が、梅棹忠夫その人に接近し、登頂を果たした登攀記である。
目次
序章 梅棹のコーパス
第1章 資料としての梅棹
第2章 知的生産のデザイン
第3章 たゆまぬ知的前進
第4章 知的に遊ぶ梅棹
第5章 山をたのしむ
第6章 未来を見つめ、「みんぱく」へ
第7章 文明へのまなざし
終章 最期のデザイン
著者等紹介
小長谷有紀[コナガヤユキ]
1981年京都大学文学部史学科卒業。同大学院博士課程に進んだ後、満期退学。1986年京都大学文学部助手、1987年国立民族学博物館助手、1993年同助教授、2003年同教授。2011年国立民族学博物館での特別展「ウメサオタダオ展」の実行委員長を務める。2013年紫綬褒章受章。現在、人間文化研究機構理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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