“日中戦争”とは何だったのか―複眼的視点

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“日中戦争”とは何だったのか―複眼的視点

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  • サイズ キク判/ページ数 399p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623079957
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C3021

出版社内容情報

新たな歴史認識の共有のために。日本・中国・台湾の研究者がそれぞれの視点から「あの戦争」を問いなおす日中戦争は、両国の近代史における最大の不幸であり、また現代の日中関係の原点でもある。歴史認識の和解を視野に入れ、日本・中国・台湾の研究者が「あの戦争」をさまざまな角度から分析する。両国を戦争へと導いた力学、そして戦争の実態を明らかにし、さらに日中戦争がその後、両国の発展にいかなる影響を与えてきたのかを検討する。

序(黄 自進)


 第?部 戦 前

第1章 北伐と日中反共提携構想??田中義一・蒋介石会談をめぐる考察(加藤聖文)
 はじめに
 1 日本における蒋介石接近の試み
 2 田中・蒋会談の実現
 3  北伐再開と構想の瓦解
 おわりに

第2章 全面戦争前夜における日中関係??緩衝勢力の位置づけを中心に(1933?1935年)(黄 自進)
 はじめに
 1 「塘沽停戦協定」を顧みる
 2 「政整会」をめぐる日中両国の思惑
 3 「政整会」の廃止
 4 北支五省連合自治体」対「冀察政務委員会」
 おわりに


 第?部 戦争期

第3章 石射猪太郎と日中戦争(劉 傑)
 はじめに
 1 日中戦争前の石射猪太郎
 2 盧溝橋事件への対応
 3 「意見書」のなかの中国通外交官 
 おわりに

第4章 田嶋栄次郎と日本軍の曲阜占領(姜 克實)
 はじめに
 1 小雪、鳬村の戦闘について
 2 日本軍の曲阜占領
 おわりに

第5章 日本海軍と日中戦争(相澤 淳)
 はじめに
 1 米内の中国観
 2 北海事件への海軍の対応
 3 盧溝橋事件の発生と海軍中央部
 4 米内の態度の変化
 5 蒋介石を「対手とせず」
 6 海南島占領計画の再浮上
 7 米内の「作戦上」の意図
 おわりに

第6章 日中戦争と欧州戦争(田嶋信雄)
 はじめに
 1 欧州大戦前夜??ヒトラーの戦争計画と「日独伊ソ(+中)連携構想」
 2 独ソ不可侵条約の締結・第二次世界大戦の勃発と中独ソ三国連合構想
 3 ドイツの対仏戦勝利と中国の対独接近政策
 4 日独伊三国同盟の締結と「日独伊ソ(+中)大陸ブロック論」
 5 ヒトラーの「バルバロッサ計画」と日ソ中立条約
 6 独ソ戦の勃発とドイツの汪兆銘政権承認
 おわりに

第7章 日本人の日中戦争観??1937?1941(戸部良一)
 はじめに
 1 盧溝橋事件から南京陥落まで??1937年7月?12月
 2 「対手トセス」声明から武漢三鎮・広東陥落まで??1938年1月?10月
 3 東亜新秩序声明から汪精衛政権承認まで??1938年11月?40年11月
 4 汪政権承認後から太平洋戦争開戦まで??1940年12月?41年12月
 おわりに

第8章 グローバル・ヒストリーのなかの日中戦争??1943年中国の条約改正問題を手がかりとして(馬 暁華)
 はじめに
 1 問題意識と分析の枠組み
 2 「近代的」国際関係の成立と不平等条約体制
 3 第二次世界大戦期における不平等条約の撤廃運動
 4 「新秩序」構築の競り合い
 おわりに

第9章 国共関係と日本??戦争末期の「容共」をめぐる葛藤(波多野澄雄)
 はじめに
 1 延安の台頭・重慶の凋落
 2 対ソ外交における「容共」
 3 帝国政府声明(1944年7月)の背景??もう一つの近衛声明
 4 「容共政策」の限界
 おわりに


 第?部 終戦から戦後へ

第10章 鈴木貫太郎と日本の「終戦」(鈴木多聞)
 はじめに
 1 暴風雨のなかの直進航海
 2 水面下での水掻き
 3 間髪を入れずに旗を振る
 おわりに

第11章 戦後初期国民政府の対日講和構想??対日講和条約審議委員会を中心に(段 瑞聡)
 はじめに
 1 「以徳報怨」演説と対日講和方針
 2 対日講和条約審議委員会の成立と組織構造
 3 対日講和条約審議委員会談話会
 4 対日講和条約審議委員会各グループの構想
 5 日の目を見なかった「対日講和条約草案」
 6 国民大会代表らの対日講和要求
 おわりに

第12章 村田省蔵と実業アジア主義??戦前・戦中・戦後を貫くもの(松浦正孝)
 はじめに
 1 実業アジア主義の系譜??岸田吟香・荒尾精・白岩龍平
 2 大阪商船社長中橋徳五郎と村田省蔵の中国体験
 3 経済競争から世界経済戦争へ
 4 日中戦争から「大東亜戦争」へ
 5 戦後中国をめぐる認識の変化
 6 吉田茂への進言
 7 フィリピン賠償問題
 8 日中貿易協定へ
 おわりに

第13章 旧日本軍人の処遇問題をめぐる蒋介石の対応??送還から招聘への裏面史に見る「白団」の起源(鹿 錫俊)
 はじめに
 1 終戦初期の旧日本軍人送還政策
 2 対日連携への転換
 3 旧日本軍人の協力を図る二つの方案
 4 蒋介石の指示と基本方針の策定
 5 「聯合参謀団」の招聘
 6 「義勇軍」計画の内実とその夭折
 おわりに


あとがきにかえて(劉 建輝)
人名・事項索引

黄 自進[コウ ジシン]
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劉 建輝[リュウ ケンキ]
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戸部 良一[トベ リョウイチ]
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内容説明

日中戦争は、両国の近代史における最大の不幸であり、また現代の日中関係の原点でもある。歴史認識の和解を視野に入れ、日本・中国・台湾の研究者が「あの戦争」をさまざまな角度から分析する。両国を戦争へと導いた力学、そして戦争の実態を明らかにし、さらに日中戦争がその後、両国の発展にいかなる影響を与えてきたのかを検討する。

目次

第1部 戦前(北伐と日中反共提携構想―田中義一・蒋介石会談をめぐる考察;全面戦争前夜における日中関係―緩衝勢力の位置づけを中心に(一九三三‐一九三五年))
第2部 戦争期(石射猪太郎と日中戦争;田嶋栄次郎と日本軍の曲阜占領;日本海軍と日中戦争 ほか)
第3部 終戦から戦後へ(鈴木貫太郎と日本の「終戦」;戦後初期国民政府の対日講和構想―対日講和条約審議委員会を中心に;村田省蔵と実業アジア主義―戦前・戦中・戦後を貫くもの ほか)

著者等紹介

黄自進[コウジシン]
1956年生まれ。1989年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、台湾中央研究院近代史研究所研究員

劉建輝[リュウケンキ]
1961年生まれ。1990年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、国際日本文化研究センター副所長、教授

戸部良一[トベリョウイチ]
1948年生まれ。1976年京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。現在、帝京大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

14
本書は、国際日本文化研究センター(日文研)の共同研究「日本の軍事戦略と東アジア社会-日中戦争期を中心として」の成果報告。日本・中国・台湾の夫々の研究者が、戦前、戦中、戦後に渡り多面的に分析・検証している。◇戦後初期の、国民政府行政院の下での対日講話条約審議委員会に関する章は興味を引く。同委員会の講話構想では、琉球の中国返還、天皇制の廃止、賠償請求権などが検討されたが、国民政府が1949年、中国本土の支配権を失うにつれ廃案になった。実現しなかった歴史に隠された意味合いを考える事も重要なのだろう。2018/01/23

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