MINERVA人文・社会科学叢書<br> トヨタ研究からみえてくる福祉国家スウェーデンの社会政策

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MINERVA人文・社会科学叢書
トヨタ研究からみえてくる福祉国家スウェーデンの社会政策

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  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623079452
  • NDC分類 364
  • Cコード C3334

出版社内容情報

「国民の家」としての国家の実像とは。トヨタ・ボルボの労使関係研究を基盤とし、日本とスウェーデンの差異を検証する。企業組織を基盤として経済発展を実現した日本と、国家が「国民の家」を目指して様々な政策を実践してきたスウェーデン。著者の30年以上にわたるトヨタ、ボルボの労使関係研究は、二国家の発展志向の差異を認識しながらの分析と検証であった。本書は、両国における企業の比較分析、労働者・市民の生活を支える社会政策に焦点を当て、研究からみえてきたスウェーデン社会の特徴を明らかにする。

はしがき



序 章 個人単位社会と世帯単位社会:スウェーデンと日本

 はじめに

 1 スウェーデンとはどういう国か

 2 トヨタとはどういう企業か

 3 スウェーデン・モデルと日本モデル

 4 日本とスウェーデンの違いを考えるためのキーワード:企業中心社会、「IDカード」、「就職と就社」





 第?部 「日本的経営」と「スウェーデン的経営」



第1章 トヨタシステムと労働者・市民の生活

 はじめに

 1 トヨタシステム

 2 トヨタシステムと労働者への影響

 3 トヨタシステムと市民への影響:愛知・西三河地域への「管理教育」の拡大・浸透

 4 豊田市民の生活

 おわりに



第2章 スウェーデン的経営・労働

 はじめに

 1 「日本的経営」と「スウェーデン的経営」

 2 生産方式、労働組織

 3 人的資源管理

 4 雇用・労働時間・賃金管理

 5 労使関係

 6 スウェーデン企業の経営戦略

 おわりに:企業経営の行方



第3章 教育・労働とモチベーション

 はじめに

 1 スウェーデン福祉国家と教育・労働

 2 「福祉国家・スウェーデン」とモチベーション

 3 「企業社会・日本」とモチベーション

 4 「人間らしい働き方」とモチべーション、インセンティブ

 おわりに:モチベーションの行方





 第?部 「国民の家」をめざしたスウェーデン社会



第4章 ジェンダー平等:女性が活躍できる国

 はじめに

 1 女性の労働市場への進出

 2 教育・労働・生活環境の整備

 3 女性環境整備の背景理由

 4 男女平等政策:農業社会から工業社会へ

 5 女性解放の歴史

 6 ワーク・ライフ・バランス

 7 労働における女性と男性

 おわりに



第5章 家族:さまざまなあり方と政策の変遷

 はじめに

 1 個人単位社会と家族

 2 スウェーデン家族の変遷

 3 家族関係

 4 家族政策

 5 高齢者と「家族介護」

 6 ワーク・ライフ・バランスとワーク・ファミリー・バランス

 7 スウェーデン・モデルは家族を解体したのか

 おわりに



第6章 子育て・保育:子どもの最善の利益

 はじめに

 1 子どもの家庭福祉

 2 切れ目のない普遍的・包括的な支援

 3 子育てしやすい労働・社会環境

 4 父親の育児参加

 5 選択肢が多い「保育サービス」

 6 乳幼児や障がい児への医療保障

 7 スウェーデンのいじめ対策

 8 保育から就学前教育へ

 9 「児童保護」のモデル

 おわりに



第7章 生涯教育:公共の責任として

 はじめに

 1 教育は公共の責任

 2 学生生活の保障:学費無料、奨学金

 3 職業と教育の間を行き来する:リカレント教育

 4 スタンドイン(リリーフマン)制度

 5 教育理念

 おわりに



第8章 高齢者福祉:基本理念と政策改革

 はじめに

 1 スウェーデンにおける高齢者福祉の基本的な考え方

 2 高齢者の現状

 3 高齢者福祉の歴史

 4 在宅ケアとエーデル改革

 5 福祉システム:スウェーデンと日本の比較

 6 民営化

 7 介護労働者の就労実態と就労意識

 8 ダイバーシティ・ウェルフェア・マネジメント

 おわりに



第9章 障がい者政策:人権の確立と生活・労働

 はじめに

 1 施設収容の「黄金時代」

 2 地域サービスと施設解体

 3 障がい者政策・雇用対策

 4 障がい者の基本的人権の確立

 5 生活水準研究

 6 自己決定

 おわりに



第10章 新年金制度:改革の背景と特徴

 はじめに

 1 年金制度改革の背景

 2 新年金制度の基本方針

 3 新年金制度の沿革と特徴

 4 年金構造改革の特徴

 5 育児期間中の年金権

 6 マックス・タクサとリザーブドアマウント

 7 新年金制度の特徴・注目点

 おわりに



第11章 スウェーデン社会と難民

 はじめに

 1 統計から見る難民

 2 難民受け入れ対策と傾向

 3 難民受け入れの表面化

 4 保護者を同伴しない難民児童(Ensamkommande flyktingbarn)

 5 難民児童受け入れ、滞在施設での生活





あとがき

人名索引

事項索引

猿田 正機[サルタ マサキ]
中京大学名誉教授

内容説明

企業組織を基盤として経済発展を実現した日本と、国家が「国民の家」を目指して様々な政策を実践してきたスウェーデン。著者の30年以上にわたるトヨタ、ボルボの労使関係研究は、二国家の発展志向の差異を認識しながらの分析と検証であった。本書は、両国における企業の比較分析、労働者・市民の生活を支える社会政策に焦点を当て、研究からみえてきたスウェーデン社会の特徴を明らかにする。

目次

個人単位社会と世帯単位社会:スウェーデンと日本
第1部 「日本的経営」と「スウェーデン的経営」(トヨタシステムと労働者・市民の生活;スウェーデン的経営・労働;教育・労働とモチベーション)
第2部 「国民の家」をめざしたスウェーデン社会(ジェンダー平等:女性が活躍できる国;家族:さまざまなあり方と政策の変遷;子育て・保育:子どもの最善の利益;生涯教育:公共の責任として;高齢者福祉:基本理念と政策改革;障がい者政策:人権の確立と生活・労働;新年金制度:改革の背景と特徴;スウェーデン社会と難民)

著者等紹介

猿田正機[サルタマサキ]
1944年北海道三笠市幾春別町生まれ。1978年慶應義塾大学経済学研究科博士課程修了、1979年中京大学商学部専任講師、助教授、経営学部教授を経て、中京大学名誉教授。主著『トヨタウェイと人事管理・労使関係』税務経理協会、2007年(労務理論学会学術賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。