出版社内容情報
中学校レベルの数学で初学者に向けたマクロ・ミクロ経済学を網羅し、学ぶべきポイントを整理した入門書中学レベルの数学で学べる、とても分かりやすい最新のテキスト。
私たちは平均的に見れば豊かな生活を実現している。それをもたらした原因とそれを支えている仕組みを体系的に整理しまとめたのが経済学。経済学の基礎を学ぶためには、中学校レベルの数学と、学ぶべきポイントを整理したこの教科書だけで十分。
はしがき(中村 保/大内田康徳)
序 章 経済学へのナビゲーション(中村 保)
1 経済学とは何か
2 経済学の誕生
3 マクロ経済学の誕生
4 ミクロ経済学とマクロ経済学
5 経済学の学習に向けて
Column
1 アダム・スミス(Adam Smith: 1723-1790)
第?部 ミクロ経済学
第1章 市場メカニズムの基礎(中村 保)
1 経済活動と市場経済
2 市場経済と分業
3 交換からの利益
4 分業のシステムとしての経済
5 見えざる手の理解に向けて
Column
2 デイビッド・リカード(David Ricardo: 1772-1823)
3 生産可能性フロンティアと機会費用
第2章 需要曲線と消費者余剰(中村大輔)
1 需要曲線
2 消費者余剰
3 需要曲線のシフトと形状
4 効用最大化
5 需要曲線から消費者行動へ
Column
4 アーサー・C.ピグー(Arthur Cecil Pigou: 1877-1959)
5 効用最大化行動
第3章 供給曲線と生産者余剰(小野 宏)
1 供給曲線
2 生産者余剰
3 供給曲線のシフトと形状
4 企業行動と費用
5 企業行動と利潤最大化
6 供給曲線と企業行動
Column
6 ロナルド・H.コース(Ronald Harry Coase: 1910-2013)
7 利潤最大化行動
第4章 市場の効率性(藤井隆雄)
1 経済学における2つの評価基準
2 効率的資源配分
3 市場への介入の効果
4 市場を評価する2つの視点
Column
8 アルフレッド・マーシャル(Alfred Marshall: 1842-1924)
9 税と効率性
第5章 部分均衡と一般均衡(安岡匡也)
1 部分均衡分析
2 一般均衡分析
3 純粋交換経済での分析
4 部分均衡分析と一般均衡分析の比較
Column
10 タウンゼント・ハリス(Townsend Harris: 1804-1878)
11 高年齢者の雇用政策と労働市場
第6章 市場の失敗(大内田康徳)
1 独占市場と寡占市場
2 外部性
3 公共財
4 情報の非対称性
5 市場が失敗する状況
Column
12 A.A.クールノー(Antoine-Augustin Cournot: 1801-1877)
13 ゲーム理論とミクロ経済学の発展
第?部 マクロ経済学
第7章 GDPと国民所得会計(中村 保)
1 経済規模・経済活動の成果の測定
2 国内総生産(GDP)とは何か
3 経済循環と三面等価の原則
4 実質vs.名目,水準vs.成長率
5 現実の中のマクロ経済データ
Column
14 石田三成(1560?1600年)
15 成長率に関する近似式
第8章 総所得の決定と財政政策(室 和伸)
1 総需要とは何か
2 総所得決定のメカニズム
3 乗数効果
4 財政政策
5 合成の誤謬
6 政策的処方箋としてのマクロ経済学
Column
16 高橋是清(1854?1936年)
17 乗数を簡単に求める方法
第9章 貨幣と物価(三宅敦史)
1 貨幣の機能と定義
2 金融と金融仲介機関
3 銀行の役割
4 貨幣貸借の対価としての金利
5 貨幣と物価の関係
6 貨幣量の調節と物価の安定
Column
18 荻原重秀(1658?1713年)
19 減価する貨幣
第10章 投資関数と金融政策(秋山太郎)
1 投資の定義と投資の決定理論
2 金利,投資とGDPの関係
3 金融政策とその波及経路
4 波及経路と近年の金融政策の動向
5 投資の重要性と行き詰まる金融政策
Column
20 ケインズの限界効率
21 ジョン・メイナード・ケインズ(John Maynard Keynes: 1883-1946)
第11章 国際マクロ経済学入門(三宅伸治)
1 国際収支統計
2 外国為替レートと外国為替市場
3 為替レートの決定理論
4 開放経済における経済政策の効果
5 海外とのつながりを考えるために
Column
22 ロバート・A.マンデル(Robert A.Mundell: 1932-)
23 マーシャル=ラーナー条件
第12章 経済成長入門(池下研一郎)
1 なぜ経済成長について学ぶのか
2 生産性と物的資本
3 技術進歩の役割
4 経済成長論と日本経済
Column
24 ロバート・M.ソロー(Robert M.Solow: 1924-)
25 知的財産保護制度は本当に研究開発を促進するのか
終 章 経済学の可能性(中村 保/大内田康徳)
1 ミクロ経済学の可能性
2 マクロ経済学の可能性
3 経済学の可能性
4 経済の課題と経済学の課題
5 経済と経済学の可能性
Column
26 ヨーゼフ・A.シュンペーター(Joseph Alois Schumpeter: 1883-1950)
索 引
中村 保[ナカムラ タモツ]
2017年3月現在 神戸大学大学院経済学研究科教授,厦門大学(中国)マクロ経済研究センター連携教授。
大内田 康徳[オオウチダ ヤスノリ]
2017年3月現在 広島大学大学院社会科学研究科教授
内容説明
私たちは平均的に見れば豊かな生活を実現している。それをもたらした原因とそれを支えている仕組みを体系的に整理しまとめたのが経済学。経済学の基礎を学ぶためには、中学校レベルの数学と、学ぶべきポイントを整理したこの教科書だけで十分。
目次
序章 経済学へのナビゲーション
第1部 ミクロ経済学(市場メカニズムの基礎;需要曲線と消費者余剰;供給曲線と生産者余剰;市場の効率性;部分均衡と一般均衡;市場の失敗)
第2部 マクロ経済学(GDPと国民所得会計;総所得の決定と財政政策;貨幣と物価;投資関数と金融政策;国際マクロ経済学入門;経済成長入門;経済学の可能性)
著者等紹介
中村保[ナカムラタモツ]
1962年長崎県生まれ。山口大学経済学部卒業。神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程退学、博士(経済学、神戸大学)。ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)客員准教授・客員教授、山口大学助手・講師・助教授、神戸大学助教授を経て、神戸大学大学院経済学研究科教授、厦門大学(中国)マクロ経済研究センター連携教授
大内田康徳[オオウチダヤスノリ]
1972年福岡県生まれ。西南学院大学商学部卒業。九州大学大学院経済学府博士後期課程経済工学専攻修了、博士(経済学、九州大学)。北九州工業高等専門学校講師、助教授、広島大学助教授(准教授)を経て、広島大学大学院社会科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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