叢書・現代社会のフロンティア<br> 戦後日本のメディアと原子力問題―原発報道の政治社会学

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叢書・現代社会のフロンティア
戦後日本のメディアと原子力問題―原発報道の政治社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623078813
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C3336

出版社内容情報

メディアは原子力問題をどう伝え、世論はどう受け止めたか。戦後日本社会とメディアの関係を、多彩なアプローチで読み解く。メディア研究による「現代日本社会の批判的分析」はいかにして可能なのか。本書は、戦後から現代にいたる日本の原発問題・原子力政策を事例に、政治社会学的なメディア研究の可能性を提示するものである。原子力報道はどのように変わってきたのか。そして、日本社会はそうした報道にかいに影響を与え、あるいは影響されたのか.福島原発事故以前からこの問いに取り組んできたメンバーによる研究の成果が今。明らかになる。

はじめに

第1章 原子力平和利用政策の社会的意味──正当性の境界分析の試み(烏谷昌幸)
 1 平和利用と軍事利用の境界
 2 境界線を支える思想
 3 正当性の境界をめぐる攻防
 4 分節化と他者理解
 5 恐怖感情の共有

第2章 国産原子炉と技術者の物語──原発報道におけるテクノナショナリズムとその陥穽(津田正太郎)
 1 テクノナショナリズムの「過剰」と「過少」
 2 日本におけるテクノナショナリズムと原子力発電
 3 原発報道におけるテクノナショナリズム
 4 テクノナショナリズムの陥穽

第3章 メディア経験としての「原発事故」──チェルノブイリ原発事故報道の分析を中心にして(山腰修三)
 1 原発事故をめぐる「危機」と「日常」
 2 チェルノブイリ原発事故のメディア経験
 3 「意味づけをめぐる政治」の再活性化
 4 社会秩序、政治的なもの、そしてメディアの機能

第4章 原発輸出政策をめぐるメディア言説の編制──外交政策・メディア・世論(三谷文栄)
 1 東日本大震災と原発輸出
 2 メディア言説の分析枠組み
 3 原発輸出政策をめぐるメディア・フレームの分析
 4 フレーム競合の背景
 5 原発輸出への日本社会の「関心」

第5章 「原発事故避難者」の表象と地元メディアのジレンマ──〈ジャーナリズムの理念〉をどう対象化するか(新嶋良恵)
 1 原発問題と地元メディア
 2 コミュニティ内部の対立の「可視化」と「不可視化」
 3 地元メディアによる対立の表象
 4 「避難者」のメディア表象から探るジャーナリズム論の可能性

第6章 3・11後の原子力政策に関する世論調査・世論調査報道──形成され構築される「現実」としての世論(山口 仁)
 1 世論調査と世論調査報道が持つ「力」
 2 世論の形成と世論の構築・構成
 3 世論調査・世論調査報道──三・一一前後の世論調査・報道から見る原発問題
 4 現代社会における「世論」の構築をどうとらえるか?

第7章 インターネットを通じて可視化する原発・放射線被曝問題に対する人びとの意識──美味しんぼ騒動を事例として(平井智尚)
 1 美味しんぼ騒動への着目とその狙い
 2 原発・放射線被曝問題と人びとのインターネット利用
 3 原発・放射線被曝問題に対する関心の低下──人びとのインターネット利用を対象とする研究の困難さ
 4 美味しんぼ騒動とインターネットの関係に着目する意義
 5 美味しんぼ騒動に関するインターネット上の発言──まとめサイトとMAGブログを対象とした調査と分析
 6 原発・放射線被曝問題をめぐる不確実性と脅威

索  引

山腰 修三[ヤマコシ シュウゾウ]
編集

内容説明

原子力報道を通じて見えてくる日本社会―メディアは原子力問題をどう伝え、世論はどう受け止めたか。戦後日本社会とメディアの関係を、多彩なアプローチで読み解く。

目次

第1章 原子力平和利用政策の社会的意味―正当性の境界分析の試み
第2章 国産原子炉と技術者の物語―原発報道におけるテクノナショナリズムとその陥穽
第3章 メディア経験としての「原発事故」―チェルノブイリ原発事故報道の分析を中心にして
第4章 原発輸出政策をめぐるメディア言説の編制―外交政策・メディア・世論
第5章 「原発事故避難者」の表象と地元メディアのジレンマ―“ジャーナリズムの理念”をどう対象化するか
第6章 三・一一後の原子力政策に関する世論調査・世論調査報道―形成され構築される「現実」としての世論
第7章 インターネットを通じて可視化する原発・放射線被曝問題に対する人びとの意識―美味しんぼ騒動を事例として

著者等紹介

山腰修三[ヤマコシシュウゾウ]
1978年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。現在、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。