ツーリズム・モビリティーズ―観光と移動の社会理論

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ツーリズム・モビリティーズ―観光と移動の社会理論

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  • サイズ A5判/ページ数 196p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623078783
  • NDC分類 689
  • Cコード C3036

出版社内容情報

観光というモビリティに残された「痕跡」から、社会像を再構築するための視座を提示社会学における「移動」の重要性は、ジョン・アーリが「定住を前提とした社会」を軸に思考を展開する従来の社会学に疑義を呈した事から認識されるようになった。本書はその「移動」の中でも特に観光に着目したものである。観光を多くの人々の移動を生み出しグローバルな社会を現出させているものと捉え、観光社会学の視点から現代社会を考察した一冊。

まえがき

序 章 人文・社会科学における「観光論的転回」??生成的なディシプリンへの呼びかけ

 1 刷新する人文・社会科学

 2 人文・社会科学における観光研究の流れ??真正性に関する研究を中心に

 3 the social as tourism

 4 人文・社会科学の「観光論的転回」へ





 第?部 ツーリズム・モビリティと文化



第1章 モビリティ時代におけるポピュラーカルチャーと観光の相互接続??観光的磁場に惹かれるポピュラーカルチャー

 1 ポピュラーカルチャーの政治的無意識

 2 これまでのポピュラーカルチャー研究

 3 ポピュラーカルチャーにおけるソフト・パワーと観光

 4 ポピュラーカルチャー研究の「観光論的転回」

 5 グローバルな力学のもとにあるポピュラーカルチャーと観光



第2章 東京ディズニーリゾートの想像力??モバイルな現代社会のあり方を映し出す場所

 1 東京ディズニーリゾートという観光地

 2 「シミュレーション」の世界

 3 「シミュレーション」論を超えて

 4 「リアル/ファンタジー」「自由/管理(コントロール)」のメビウスの輪

 5 モノが歩く??アクター・ネットワーク理論の視点から





 第?部 ツーリズム・モビリティと地域アイデンティティとダークネス

第3章 観光における「伝統の転移」??「合わせ鏡」に映る鏡像としての地域アイデンティティ

 1 観光と伝統の結びつき

 2 観光における「伝統の変容」と「伝統の創造」

 3 「伝統の転移」とは何か??「よさこい祭り」を事例に

 4 「合わせ鏡」に映る鏡像としての地域アイデンティティ??S.フロイトやJ.ラカンの議論を手がかりに

 5 地域アイデンティティのモバイル化??「オリジナルなき世界」を拡張する観光

 6 「地域で生きる」新たなかたちをめざして



第4章 社会的に構築される「ダークネス」??モバイルな世界において抑圧されたものの回帰としてのツーリズム・モビリティ

 1 「ダークツーリズム」とは何か

 2 「ダークツーリズム」の分類

 3 「ダークツーリズム」の何が新しいのか

 4 社会的に構築される「ダークネス」??観光というモビリティの文脈における「ローカリティ(地域)の政治性」

 5 モバイルな世界において抑圧されたものの回帰としてのツーリズム・モビリティ





 第?部 ツーリズム・モビリティと再帰性



第5章 「虚構の時代の果て」における「聖なる天蓋」??恋愛と旅の機能的等価性

 1 恋愛と旅のゆくえ

 2 「理想の時代」「夢の時代」から「虚構の時代」へ

 3 恋愛という「聖なる天蓋」

 4 旅という「聖なる天蓋」

 5 モビリティが進化=深化した現代の聖性



第6章 グローバル時代の新たな地域研究??シンガポールを事例とした考察

 1 新たな地域研究

 2 観光産業に注目するシンガポール

 3 観光によって変貌するシンガポールの地域

 4 観光と地域の再帰性

 5 地域の実定性を問う観光





第?部補論 「再帰性」のメディア??近代を駆動させるドライブとしての観光

 1 「再帰性」と観光

 2 「再帰性」とはいかなるものか??ジム・キャリーの映画作品を通して

 3 再帰的な近代

 4 観光の「再帰性」のレベル

 5 近代における「再帰性」のメディアとしての観光





終 章 モバイル資本主義を超える「遊び」=「戯れ」の可能性??観光の快楽をめぐる「外部の唯物論」

 1 観光の可能性

 2 快楽をめぐる「外部の唯物論」

 3 資本主義の内部にある観光の快楽

 4 〈可能態〉としての「外部の唯物論」

 5 モバイル資本主義を超えて



参考文献

あとがき

索  引

遠藤 英樹[エンドウ ヒデキ]
2017年3月現在立命館大学文学部教授

内容説明

観光というモビリティに残された「痕跡」から、社会像を再構築するための視座を提示。

目次

人文・社会科学における「観光論的転回」―生成的なディシプリンへの呼びかけ
第1部 ツーリズム・モビリティと文化(モビリティ時代におけるポピュラーカルチャーと観光の相互接続―観光的磁場に惹かれるポピュラーカルチャー;東京ディズニーリゾートの想像力―モバイルな現代社会のあり方を映し出す場所)
第2部 ツーリズム・モビリティと地域アイデンティティとダークネス(観光における「伝統の転移」―「合わせ鏡」に映る鏡像としての地域アイデンティティ;社会的に構築される「ダークネス」―モバイルな世界において抑圧されたものの回帰としてのツーリズム・モビリティ)
第3部 ツーリズム・モビリティと再帰性(「虚構の時代の果て」における「聖なる天蓋」―恋愛と旅の機能的等価性;グローバル時代の新たな地域研究―シンガポールを事例とした考察;「再帰性」のメディア―近代を駆動させるドライブとしての観光)
モバイル資本主義を超える「遊び」=「戯れ」の可能性―観光の快楽をめぐる「外部の唯物論」

著者等紹介

遠藤英樹[エンドウヒデキ]
1963年生。1995年関西学院大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、立命館大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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SQT

1
全体を通してわかりやすく、観光社会学の蓄積がまとまっていて、特に序章は(アーリ以降という点でも)必読になると思う。終章で展望として(?)掲げられている戯れとしての観光、同じ物語を共有していなくてもお互いに楽しめるという意味での「公共圏」。確かにモビリティの発展に伴って一瞬一瞬の関係が増える(モバイルライブズの議論ですね)というのは明らかに言えるわけで、そのなかで「公共圏」を作ることができる、と敢えて捉えるか、アーリっぽくネガティブに捉えるか?という二択(を脱構築する必要があるか?)は今後のテーマかなと2017/04/21

MADAKI

0
【「移動の時代」の観光論】見田宗介の戦後日本の時代論の先に、絶え間ない移動=モビリティーズの時代を位置づけ、その中で重要な役割を果たす観光に関する様々なトピックを取り扱う。特にダークツーリズム(負の歴史)、伝統行事といった事象が観光客と観光地の間のまなざしの交換によって変容していくことを取り上げた事例は非常に興味深い。2021/08/14

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