省察的実践は教育組織を変革するか

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623078646
  • NDC分類 374.3
  • Cコード C3037

出版社内容情報

個々人の創造的実践が組織の変革へと至る実践プロセスを、教育ボランティア組織の事例をとおして明らかにする。

はじめに

謝 辞

初出一覧



 第1部 省察的実践論の拡張:理論編

第1章 教職=専門職論における省察的実践モデルの受容

 1 1960年代頃までの専門職観

 2 省察的実践論以前の教職=専門職論の変遷

 3 教職=専門職論における省察的実践モデルの受容



第2章 省察的実践とは何か―グッドマンの構築主義的見解より

 1 ショーンの枠組み―グッドマンの構築主義的見解

 2 専門職実践に対するショーンの問題設定

 3 技術的合理性モデルにもとづく専門職実践に対するショーンの批判

 4 省察的実践というショーンの答え



第3章 行為の中の省察の再検討

 1 「行為の中の知」「行為の中の省察」「行為についての省察」

 2 「行為の中の省察」に対する二つの解釈

 3 意識的活動を含む「行為の中の省察」



第4章 教職領域における省察的実践論の限界と可能性

 1 教職領域における省察的実践論の有効範囲

 2 省察的実践論の限界

 3 ショーンの研究履歴と省察的実践モデルの可能性



第5章 教師間の協働的な省察的実践の検討

 1 省察的実践論における協働の意味

 2 省察的実習

 3 省察のはしご

 4 省察的実践論における教師間の協働



第6章 協働的な省察的実践に求められる対人関係とその学習

 1 行為理論

 2 モデル?とモデル?

 3 モデル?学習の困難

 4 「行為理論セミナー」の概要



第7章 組織の省察的実践とは何か

 1 アージリスとショーンの組織学習論

 2 組織学習のプロセスに関する諸研究

 3 組織の省察的実践



第8章 組織の省察的実践に向けた組織介入論

 1 組織の省察的実践の成立条件

 2 アージリスとショーンの組織介入論の特徴

 3 O―2 学習システムに向けた組織介入



 第2部 組織の省察的実践に向けた組織変革:実践編

第9章 行為理論セミナーの意義と課題

 1 「行為理論セミナー」の実践事例

 2 5回目の行為理論セミナー

 3 本研究で実施された行為理論セミナーの課題と可能性



第10章 「組織の省察的実践」に向けた組織変革 その1

    ――学生組織O―1 学習システムの分析

 1 教職を目指す学生組織への介入の必要性

 2 介入対象

 3 分析枠組み

 4 分析方法

 5 分析プロセスと結果

 6 考 察

 7 改善プロセスに向けて



第11章 「組織の省察的実践」に向けた組織変革 その2

    ――組織変革のための行為理論セミナー

 1 行為理論セミナーとしてのリーダー研修の参加者

 2 リーダー研修と行為理論セミナーの違い

 3 研修の目的と留意点

 4 研修計画(活動一覧)

 5 各活動の実際



第12章 「組織の省察的実践」に向けた組織変革 その3

    ――リーダー研修後の組織変革

 1 リーダー研修の成果

 2 リーダー研修後のコーチによる介入

 3 コーチの介入の問題点――メタローグ

 4 新たな取り組み

 5 組織変革におけるコーチとリーダーとの関係性の変容



おわりに

引用文献一覧

人名索引/事項索引

三品陽平[ミシナ ヨウヘイ]
2016年10月現在中部大学現代教育学部助教

内容説明

ショーンの提唱した省察的実践モデルは、組織レベルの理論にまで拡張が可能か。個々人の創造的実践が組織の変革へと至るプロセスを、教育ボランティア組織の事例をとおして明らかにする。

目次

第1部 省察的実践論の拡張:理論編(教職=専門職論における省察的実践モデルの受容;省察的実践とは何か―グッドマンの構築主義的見解より;行為の中の省察の再検討;教職領域における省察的実践論の限界と可能性;教師間の協働的な省察的実践の検討;協働的な省察的実践に求められる対人関係とその学習;組織の省察的実践とは何か;組織の省察的実践に向けた組織介入論)
第2部 組織の省察的実践に向けた組織変革:実践編(行為理論セミナーの意義と課題;「組織の省察的実践」に向けた組織変革その1―学生組織O‐1学習システムの分析;「組織の省察的実践」に向けた組織変革その2―組織変革のための行為理論セミナー;「組織の省察的実践」に向けた組織変革その3―リーダー研修後の組織変革)

著者等紹介

三品陽平[ミシナヨウヘイ]
中部大学現代教育学部助教。名古屋大学大学院教育発達科学研究科教育科学専攻博士課程後期課程満期退学。博士(教育学)(名古屋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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