出版社内容情報
大都市横浜の地域福祉活動を、それぞれの選択と手法で支え守り続けてきた女性たち。彼女たちのインタビューをもとに、住民同士の助け合い活動について検証する。住民の立場で課題解決に取り組み、助け合いの形を模索してきた人々にスポットをあてることで、これからの地域づくりの大きなヒントにつながる。大都市における地域福祉実践の手引きとなる一冊。
内容説明
時代を切り開いた大都市・横浜の地域福祉実践の記録。子育てや介護など暮らしの苦労を共にする中で、助けあい活動を生み出し、地域を耕し続けた女性リーダーと仲間たちの物語。
目次
第1章 「させていただく」は必ず「ありがとう」で返ってくる―半径五〇〇メートル地域での「茶卓」の活動
第2章 この町を子どもたちの「ふるさと」に―羽沢西部自治会長としての住民とのまちづくり
第3章 必要なものをみんなで創りつづけてきた―団地「ドリームハイツ」での住民主体の地域活動
第4章 介護保険は人を育てない、「たすけあい」は人を育ててきた―「グループたすけあい」での切れ目のない支援
第5章 福祉は人と人との関係のなかで営まれる―生活感覚を大事にした「たすけあい ゆい」の支援
第6章 女性たちの実践が示唆する、大都市の地域福祉の未来―横浜市の暮らしの変化と実践を読み解く
著者等紹介
西尾敦史[ニシオアツシ]
静岡福祉大学社会福祉学部教授。1956年富山県生まれ。筑波大学第2学群比較文化学類卒業、日本社会事業学校専修科卒業。1979年から横浜YMCA、1983年から横浜市社会福祉協議会に勤務し、地域福祉、地域ケアプラザ(地域包括支援センター)、市民活動・ボランティアなどを担当。2004年から福祉関係の教育・研究活動に従事。福祉思想・福祉政策、コミュニティワークなどを研究領域としている。宇都宮短期大学、沖縄大学をへて現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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