出版社内容情報
現代社会からの必然の要請として誕生した「エコロジズム」その概念の全貌を、多角的視点でとらえる古典中の古典
本書は、「エコロジズム」と名づけられたイデオロギーについて本格的な検証を加えた名著の翻訳である。生態学を取り込み、生物多様性の保存という問題を政治哲学の主題とし、他のイデオロギーと同列で検討することを可能にした「エコロジズム」。そんな概念を多角的な視点でとらえる意欲的な試み。
内容説明
現代社会からの必然の要請として誕生した「エコロジズム」その概念の全貌を、多角的視点でとらえる古典中の古典。
目次
序論
第1部 理論的考察(形而上学;生物学とエコロジズム―社会生物学の場合)
第2部 道徳的考察(エコロジズムの道徳理論;道徳的配慮の対象となる可能性と道徳的トレードオフ)
第3部 政治学的考察(エコロジズムの政治哲学(その1)―人間性・人間の苦境・政治道徳
エコロジズムの政治哲学(その2)―政治道徳とメタ・イシュー
エコロジズムと現代政治哲学(その1)―功利主義・ロールズ的リベラリズム・リバイタリアニズム
エコロジズムと現代政治哲学(その2)―マルクス主義・コミュニタリアニズム・フェミニズム)
第4部 政治経済学的考察(エコロジズムは資本主義を転換することができるか―持続可能な開発・エコロジー的近代化・経済民主主義;「緑」の資本主義へのオルターナティブ―市場社会主義とグローバル・エコロジー)
結論
著者等紹介
バクスター,ブライアン[バクスター,ブライアン] [Baxter,Brian]
スコットランド生まれで、オックスフォード大学の学部・大学院で哲学を学び、哲学博士の学位を取得した。スコットランドの小都市、ダンディ大学の政治学・国際関係論学部の上級講師として、30年余り哲学・政治哲学の教鞭をとっていた。2008年にダンディ大学を早期退職されている
松野弘[マツノヒロシ]
岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部社会学専攻卒業。千葉大学客員教授(予防医学センター)。博士(人間科学)。早稲田大学スポーツビジネス研究所・スポーツCSR研究会会長等。これまで、山梨学院大学経営情報学部助教授、日本大学文理学部教授・大学院文学研究科教授/大学院総合社会情報研究科教授、千葉大学大学院人文社会科学研究科教授、千葉大学地球環境福祉研究センター・環境研究部門長、千葉商科大学人間社会学部教授を歴任。早稲田大学大学院情報生産システム研究科客員教授、東京農業大学客員教授、千葉商科大学大学院政策情報学研究科客員教授、新潟産業大学客員教授、早稲田大学商学部講師、明治学院大学社会学部講師、山梨学院大学経営情報学部講師、放送大学教養学部講師、専修大学大学院経済学研究科・「社会人学び直し」コース特別講師等を務める。専門領域は、環境思想論/環境社会論、産業社会論/CSR論・「企業と社会」論、地域社会論/まちづくり論
栗栖聡[クリスサトシ]
早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、徳島大学総合科学部教授
松野亜希子[マツノアキコ]
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、明治大学経営学部講師/日本大学文理学部講師他
岩本典子[イワモトノリコ]
テンプル大学大学院教育学研究科英語教授法専攻博士課程修了。応用言語学博士(テンプル大学)現在、東洋大学理工学部生体医工学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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