出版社内容情報
奥三河の「花祭」は何を伝えるのか・・・ 日本の民俗を探究した、旅の生涯。奥三河に伝わる花祭を調査し、民俗芸能の古典『花祭』を著した早川孝太郎。本書では、柳田國男や澁澤敬三ら多くの民俗学者との交流とともに、旅の中で民間伝承を探究し続けた、その知られざる生涯を描く。
はじめに
序 章 地狂言から花祭へ
第一章 「花」の仕組みの概略
1 祭場の区画と役割
2 みんなで担う祭り
3 一力花と澁澤敬三
4 変わる祭日と廃絶
第二章 繋がる祭りと神楽
1 古戸の祭りと神事
2 蘇った大神楽
第三章 故郷と絵筆に込めた思い
1 小学生の頃まで
2 豊橋そして東京へ
3 活躍した絵筆
第四章 書き続けた『花祭』
1 重なる業務
2 出版企画に着手
3 新たな展開
第五章 旅と出会いと学び
1 行きたいところへ
2 仙台の佐々木家へ
3 松本で話をする
4 民俗に関する問状
5 漁民史料の整理
第六章 民俗品から民具へ
1 生活用品を蒐集する
2 蒐集する民具要目
3 民具の定義と蒐集
第七章 旅あちらこちら
1 北へ南へ山里へ
2 寺川・椿山・石神
3 島をめぐる
4 島の暮らしを調査
5 沖縄の島々をまわる
第八章 農村救済に努める
1 明日の農村のために
2 満蒙開拓移民
第九章 朝鮮・満洲・中国へ
1 主眼は作物調査
2 興亜院嘱託
第十章 信州の山村に暮らす
1 下絛村に新家庭
2 終戦の近い頃
第十一章 昭和二十年代の日々
1 学園の先生になる
2 別々の暮らし
第十二章 終わりのない旅
1 文化財審議委員
2 田植習俗調査
参考文献
おわりに
早川孝太郎年譜
地名索引
事項索引
人名索引
須藤 功[ストウ イサオ]
2016年9月現在民俗学写真家
内容説明
早川孝太郎(一八八九~一九五六)民俗学者、画家。奥三河に伝わる花祭を調査し、民俗芸能の古典『花祭』を著した早川孝太郎。本書では、柳田國男や澁澤敬三ら多くの民俗学者との交流とともに、旅の中で民間伝承を探究し続けた、その知られざる生涯を描く。
目次
「花」の仕組みの概略
繋がる祭りと神楽
故郷と絵筆に込めた思い
書き続けた『花祭』
旅と出会いと学び
民俗品から民具へ
旅あちらこちら
農村救済に努める
朝鮮・満洲・中国へ
信州の山村に暮らす
昭和二十年代の日々
終わりのない旅
著者等紹介
須藤功[ストウイサオ]
1938年秋田県横手市生まれ。民俗学写真家。民俗学者の宮本常一に師事し、各地の日々の生活を写真で記録するとともに、生活史の調査研究を続ける。日本地名研究所より第8回「風土研究賞」を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。