出版社内容情報
ヘルスを身近な問題として考え、コミュニケーションの問題として捉えるための視点を具体的な事例を紹介しながら解説する私たちの日常と密接に関係する「ヘルス(健康)」は生涯をとおして向き合わなければならない様々な課題がある。本書では、ヘルス(健康)を身近な問題として考え、ヘルスをコミュニケーションの問題として捉えるための視点を具体的な事例を紹介しながら、わかりやすく解説したテキスト。医療・福祉の現場ではたらく人、これから専門家をめざす人にも役立つ一冊。
はじめに
? ヘルスコミュニケーションの地平
1 ヘルスコミュニケーションを学ぶことの意義
2 ヘルスコミュニケーションのあゆみ
3 ヘルスコミュニケーションの現在
4 コミュニケーションの捉え方
5 コミュニケーション・スキルの考え方
6 文化から考えるヘルスコミュニケーション
7 コミュニケーションと社会的規範
? 「病」の定義
1 病と権力
2 治療の意味
3 治療の選択
4 生命倫理の難題
5 認知症という「病」
6 依存症という「病」
7 性教育が伝える「病」
コラム1:精神疾患の定義の危うさ
コラム2:ある糖尿病患者の「こだわり」
? 社会と身体
1 日常と異常
2 つくられる身体
3 錯綜する身体・精神改造
4 学校における公衆衛生
5 「公害認定患者」の社会的背景
6 日常のなかの見えない病
7 社会病理としてのうつ病
8 障害観の変容
9 当事者研究と社会
10 精神障害者運動と社会
コラム3:湯治場のコミュニティ形成
? ジェンダー・セクシュアリティ
1 ジェンダー
2 セクシュアリティ
3 性的マイノリティと「健康」
4 オルタナティブな「健康」の創出
5 マイノリティと多様性言説
6 性的マイノリティの子育て
? 言語・非言語
1 言語・非言語メッセージ
2 医療/介護現場で交わされる言葉
3 医療通訳の現場
4 手話ということば
5 病名の恣意性
6 公衆衛生とコミュニケーション
7 「病」を語ること
8 「死」をめぐる語り
9 障害者と「コミュニケーションの補助」
10 施設という空間
11 患者の時間
コラム4:「公害/公害病」について語ること
? 表象と文化
1 「病」の表象
2 「障害」の表象
3 「傷」が意味するもの
4 病院のパンフレットが表象するもの
5 介護の表象とステレオタイプ
6 「ホムンクルスの絵」からはじまった脳の可視化
7 バーチャル患者という教材
コラム5:都市のなかで排除されるもの
? 個人・対人・家族
1 対人コミュニケーション能力
2 傾聴・共感の功罪
3 支援をめぐる関係
4 在宅介護と介護者の多様化
5 水俣病患者家族と介護者
6 ハンセン病患者と家族
7 「健全」な家庭と子育て
8 同性カップルと施設
9 地域包括ケアシステムの実態
? 医療・介護をめぐる社会的状況
1 治らない病と医療行為
2 ヘルスプロモーションの理念と健康格差
3 ヘルスプロモーションの肥大化
4 補完代替医療の功罪
5 ジェネリック医薬品とのつき合い方
6 生命科学と倫理
7 障害者と自立
8 身体障害者運動と介助
9 感情労働とケア
10 EPAと介護現場
11 高齢化するハンセン病患者
12 刑務所における医療と看護
コラム6:高等教育における障害学生支援
? 医療・介護の現場から考えるヘルスコミュニケーション
1 ヘルスコミュニケーションと組織
2 医療現場のリスクマネジメント
3 医療・介護現場と性別役割分業
4 機能回復とQOL
5 チーム医療/ケア
6 終末期ケア
7 介護における「利用者本位」の意味
8 高齢者介護と食
9 生命誕生の現場から見えるもの
10 生殖医療とテクノロジー
11 臨床教育の評価
12 実習におけるコミュニケーションの学び
人名・事項索引
池田 理知子[イケダ リチコ]
編集
五十嵐 紀子[イガラシ ノリコ]
編集
目次
1 ヘルスコミュニケーションの地平
2 「病」の定義
3 社会と身体
4 ジェンダー・セクシュアリティ
5 言語・非言語
6 表象と文化
7 個人・対人・家族
8 医療・介護をめぐる社会的状況
9 医療・介護の現場から考えるヘルスコミュニケーション
著者等紹介
池田理知子[イケダリチコ]
国際基督教大学教養学部教授
五十嵐紀子[イガラシノリコ]
新潟医療福祉大学社会福祉学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。