出版社内容情報
ナラティヴ研究がさかんになっている今、ますますその価値が高まっている古典的名著を復刊する人の「行為」や「生き方」は情報処理論や認知科学で説明できるものではない。「文化」に生きる人間は,その文化に根ざす「意味」とのたえざるかかわりにおいて「自己の物語」を紡ぎだしていく。つねに人間研究のあるべき姿を探求しつづけてきたブルーナーが21世紀への希望を<意味の復権>に託した。ナラティヴにかんする研究がさかんになっている現在,ますます古典的名著としての価値が高まっているブルーナーの主著を,装いを新たに刊行する。(原書 Jerome Bruner, Acts of Meaning, Harvard University Press, 1990.)
復刊によせて
序
謝 辞
第1章 人間研究のあるべき姿
? 認知革命の由来
? 文化と心理学
? 「する」ことと「言う」こと
? 生物的制約と文化的創意性
? 構成主義と相対主義
? 科学的心理学とフォークサイコロジー
第2章 文化装置としてのフォークサイコロジー
? 文化心理学とフォークサイコロジー
? フォークサイコロジーの背景
? フォークサイコロジーのなりたち
? 物語の特性
? 通常性と逸脱性
? 人生が芸術を模倣する
? 「詩」と「真実」
? 経験の体制化
? 形式論理を越えて
第3章 意味への参入
? 物語の力の達成
? 意味の生物学
? 物語へのレディネス
? 事象の規範性と逸脱性
? 家族内のドラマ
? 『クリブからの物語』
? 生活の物語化
第4章 自伝と自己
? 「自己」をめぐる見解
? 自己研究の要件
? 家族のストーリー
? 家族とのインタビュー
? Goodhertz一家
? 「現実世界」と「家庭生活」
? 社会的歴史的力の表現
? まとめ──「説明」と「解釈」
Notes
事項索引
人名索引
訳者あとがき
J・ブルーナー[Jerome Bruner]
岡本 夏木[オカモト ナツキ]
元 京都女子大学文学部教授京都教育大学名誉教授2009年逝去
仲渡 一美[ナカト カズミ]
2016年4月現在 大阪行岡医療大学医療学部教授
吉村 啓子[ヨシムラ ケイコ]
2016年4月現在関西国際大学教育学部教育福祉学科教授
内容説明
人の「行為」や「生き方」は情報処理論や認知科学で説明できるものではない。「文化」に生きる人間は、その文化に根ざす「意味」とのたえざるかかわりにおいて「自己の物語」を紡ぎだしていく。つねに人間研究のあるべき姿を探求しつづけてきたブルーナーが21世紀への希望を“意味の復権”に託した。ナラティヴにかんする研究がさかんになっている現在、ますます古典的名著としての価値が高まっているブルーナーの主著を、装いを新たに刊行する。
目次
第1章 人間研究のあるべき姿(認知革命の由来;文化と心理学 ほか)
第2章 文化装置としてのフォークサイコロジー(文化心理学とフォークサイコロジー;フォークサイコロジーの背景 ほか)
第3章 意味への参入(物語の力の達成;意味の生物学 ほか)
第4章 自伝と自己(「自己」をめぐる見解;自己研究の要件 ほか)
著者等紹介
岡本夏木[オカモトナツキ]
京都大学文学部哲学科卒業。元京都女子大学文学部教授。京都教育大学名誉教授。2009年逝去
仲渡一美[ナカトカズミ]
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪行岡医療大学医療学部教授
吉村啓子[ヨシムラケイコ]
神戸大学大学院文化学研究科(博士課程)社会文化専攻単位取得退学。関西国際大学教育学部教育福祉学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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