Minerva人文・社会科学叢書<br> 「労働力」の成立と現代市民社会―近代日本の歴史認識〈2〉

個数:

Minerva人文・社会科学叢書
「労働力」の成立と現代市民社会―近代日本の歴史認識〈2〉

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年06月01日 05時52分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 436,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623076321
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C3334

出版社内容情報

社会の片隅に埋もれた出来事に光をあて、そこに隠された真実から「全体」を見渡すことを試みた労作。本書は市民社会における労働と人格の様相について、近代から現代の移行期を中心に、事例とそこから導き出された理論を展開する。具体的に第?部の理論編では、近代および西欧との比較において、現代の雇用契約制、市民社会、国民統合、民主主義をテーマに検討する。また第?部の事例編では、戦時期における労務動員の性格、終戦直後に起きた東宝争議、戦後占領期における中小炭坑の組夫と従業員を取り上げる。
このような社会の片隅に埋もれた出来事に光をあて、そこに隠された真実から「全体」を見渡すことを試み、独自の理論を構築した労作である。

序 章 近代日本の変容と労働者の人格
 1 本書の主題と構成
 2 単一の市民社会
 3 前期現代のヘゲモニー
 4 中期現代のヘゲモニー

 第?部 日本現代社会の論理的再検討
第1章 移行期における資本家的経営と労働者
    ──近代〈雇傭報酬制〉から現代〈雇用契約制〉へ
 1 資本家的経営(資本家的生産様式)の存立条件
 2 動員可能な〈労働管理システム〉に不可欠な要件
 3 〈資本家的経営(生産様式)の支配的な社会〉としての近代社会の形成
 4 近代における〈資本家的経営〉の主要な形態
 5 近代〈雇傭報酬制〉の基本的性格
 6 現代〈雇用契約制〉の基本的性格
 7 現代〈雇用契約制〉の歴史的形成

第2章 複層的近代社会と現代市民社会
    ──国民的・個別的(単一的)性格の形成過程
 1 「本源的蓄積」をめぐる「二つの道」
 2 〈新しい共同体〉の個別的性格
 3 社会の〈家産制〉的編成と〈封建制〉的編成
 4 複層的近代市民社会の個別的性格
 5 〈領有法則の転回〉の個別的性格
 6 現代市民社会の個別的性格

第3章 現代国民統合の「例外的」達成
    ──戦前日本社会とその固有の特質
 1 現代国民国家の基本的性格
 2 現代国家と労働者団結
 3 社会構成の移行と危機
 4 戦前日本の現代的国民統合の特質

第4章 現代日本の市民社会史
    ──労働と人格の社会史
 1 大正期の市民社会
 2 戦時期の市民社会
 3 戦後復興期の市民社会
 4 高度成長期の市民社会
 5 グラウンド・ゼロと時代区分

〈補論〉西欧社会民主主義と日本の「社会民主主義」
 1 西欧の産業民主主義体制の形成過程
 2 日本の擬似産業民主主義体制の形成過程
 3 戦後日本の擬似産業民主主義体制の変遷過程
 4 日本の「社会民主主義」

 第?部 日本現代社会の諸相
第5章 労務動員
    ──捏ねあげられる「労働力」
 1 新規学卒者市場をめぐる問題構成
 2 戦時労務動員の前提
 3 戦時職業行政の展開
 4 中島飛行機における労務動員
 5 市場と組織、現実原則の彼岸

第6章 東宝争議(1948年)
    ──「生産復興」と「産別型団結」の終焉
 1 東宝争議の意義
 2 東宝争議の問題構成
 3 闘争前夜(1947年中)
 4 労働協約と「冗員整理」(1948年1~5月)
 5 東宝争議の諸主体における基本的モメントの性格

第7章 東宝争議の再検討
    ──戦後日本における経営ヘゲモニーの形成過程
 1 ヘゲモニーの視点から見る東宝争議
 2 争議前夜
 3 争議過程(前期)
 4 争議過程(後期)
 5 経営ヘゲモニーの成立

第8章 戦後占領期中小炭鉱における組夫と従業員
    ──北海道茅沼炭鉱を中心に
 1 現象学的に見る日本の労働組合形成過程
 2 敗戦前夜北海道における炭鉱組夫組織
 3 茅沼炭鉱における組夫組織
 4 占領期労働組合の組夫認識
 5 占領期経営のヘゲモニーの特質

あとがき
索  引

東條由紀彦[トウジョウ ユキヒコ]
編集

内容説明

実証研究に基づく独自の市民社会論構築―社会の片隅に埋もれた出来事に光をあて、そこに隠された真実から「全体」を見渡すことを試みた労作。

目次

近代日本の変容と労働者の人格
第1部 日本現代社会の論理的再検討(移行期における資本家的経営と労働者―近代“雇傭報酬制”から現代“雇用契約制”へ;複層的近代社会と現代市民社会―国民的・個別的(単一的)性格の形成過程
現代国民統合の「例外的」達成―戦前日本社会とその固有の特質
現代日本の市民社会史―労働と人格の社会史
補論 西欧社会民主主義と日本の「社会民主主義」)
第2部 日本現代社会の諸相(労務動員―捏ねあげられる「労働力」;東宝争議(一九四八年)―「生産復興」と「産別型団結」の終焉
東宝争議の再検討―戦後日本における経営ヘゲモニーの形成過程
戦後占領期中小炭鉱における組夫と従業員―北海道茅沼炭鉱を中心に)

著者等紹介

東條由紀彦[トウジョウユキヒコ]
明治大学経営学部教授。経済学博士。1953年宮崎県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院経済学研究科修了。東京大学社会科学研究所助手、小樽商科大学商学部助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品