出版社内容情報
数多くの弟子を育て、研究の礎を築いた泰斗の生涯を、島田の薫陶を受けた元高校教師が描き出す。
内容説明
本書は、日本における比較文学の父にして、『ロシヤにおける広瀬武夫』『アメリカにおける秋山真之』『日本における外国文学』などで高名な島田謹二の評伝である。戦前から戦後にかけて多くの弟子を育て、佐藤春夫や司馬遼太郎などの作家とも親交を結び、精力的に研究活動に取り組んだ生涯。その生き様を、大学時代から長きにわたり薫陶を受けた元高校教師が、豊富な資料をもとに鮮やかに描き出す。
目次
第1部 少・青年期(一九〇一~一九二八)(日本橋・神田岩本町・お茶の水・神田一ツ橋界隈;東北米沢・仙台へ;憧れの大学へ)
第2部 壮年期(一九二九~一九五五)(台湾での生活;祖国への帰還;若く美しい学問)
第3部 円熟期(一九五六~一九八五)(比較文学の確立;明治ナショナリズム研究の発展;ヨーロッパ各国・アメリカへの旅)
第4部 晩年(一九八六~一九九三)(花見をするように人生は面白い;名残の夢)
著者等紹介
小林信行[コバヤシノブユキ]
1937年岩手県に生まれる。1962年立教大学文学部英米文学科卒業。元聖心女子学院高等科教諭。日本英学史学会・東大比較文学会々員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件