戦後日本首相の外交思想―吉田茂から小泉純一郎まで

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戦後日本首相の外交思想―吉田茂から小泉純一郎まで

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  • サイズ A5判/ページ数 460,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623075065
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C3031

出版社内容情報

歴代総理は、変わりゆく国際情勢とどのように向き合ったか。リーダーの決断の背後にある、外交思想と政治課題を描き出す。本書は、戦後日本の首相たちが、どのような外交思想に基づいて外交を進めていったかについて検討する研究書である。吉田茂から小泉純一郎まで、主要な首相 17名を取り上げ、時代に応じて変わる外交課題と思想の関係を描き出す。戦後首相の列伝で、第一線で活躍する政治学者が研究書として刊行するものは皆無であり、戦後政治史・外交史研究の古典となる一冊である。

序 章 戦後日本首相の外交思想研究(増田 弘)

 1 新憲法下の首相

 2 外交思想

 3 戦後首相の時期区分

 4 第一期 日本の復興期――吉田茂、芦田均、鳩山一郎、石橋湛山、岸信介

 5 第二期 日本の発展期――池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘

 6 第三期 日本の変動期――海部俊樹、宮沢喜一、村山富市、橋本龍太郎、小泉純一

 7 ヨーロッパから見た日本首相イメージ

 8 日本にとっての日米関係



 第?部 日本の復興期

第1章 吉田 茂――「親米」通商国家路線の形成者(井上寿一)

 1 敗戦と吉田茂

 2 平和主義

 3 サンフランシスコ体制

 4 戦後日本の国家像



第2章 芦田 均――対米協調論者の「国際貢献」論(楠 綾子)

 1 北東アジアの平和と安定の模索――1930年代

 2 講和と安全保障

 3 反共自由主義の闘士

 4 合理主義的外交構想



第3章 鳩山一郎――「吉田のすべて反対」を求めて(中島信吾)

 1 自由主義的政党政治家へ

 2 宰相への険しき道

 3 鳩山政権の外交課題



第4章 石橋湛山――脱“米ソ冷戦”を目指したリベラリスト(増田 弘)

 1 戦後日本再建の方途

 2 米ソ冷戦下における日本外交の方途

 3 脱“米ソ冷戦”に向けた日本外交の方途



第5章 岸 信介――アジア重視と日米協調(池田慎太郎)

 1 革新官僚から政治家へ

 2 アジア外交の位相

 3 「日米対等」を求めて

 4 岸外交の遺産



 第?部 日本の発展期

第6章 池田勇人――「自由主義陣営の有力な一員」を目指して(吉次公介)

 1 池田政権の外交課題

 2 「自由主義陣営の有力な一員」を目指して

 3 日中と日韓

 4 池田政権の対東南アジア外交

 5 戦後日本外交史における池田の位置



第7章 佐藤栄作――ナショナル・プライドと外交選択(中島琢磨)

 1 佐藤の外交観――外交にナショナル・プライドを埋め込む

 2 沖縄返還に向けた政策判断――「待ちの政治」の応用

 3 沖縄の核兵器撤去問題



第8章 田中角栄――「内政の達人」、「外交の素人」の実像(佐藤 晋)

 1 国際政治観

 2 日中国交正常化

 3 石油危機への対応

 4 田中の外交思想



第9章 三木武夫――「理想をもつバルカン政治家」の外交(竹内 桂)

 1 三木内閣の外交課題

 2 日米関係の重視

 3 中ソへの「等距離外交」

 4 先進国首脳会議への参加

 5 ロッキード事件への対応



第10章 福田赳夫――「連帯」の外交(井上正也)

 1 大蔵官僚として

 2 自主独立から対米協調へ

 3 未完の「平和大国」論

 4 中国問題の陥穽

 5 福田外交の始動

 6 未完の全方位平和外交



第11章 大平正芳――「平和国家」日本の創造(福永文夫)

 1 大平外交の原点

 2 池田内閣外相時代

 3 田中内閣外相として

 4 大平内閣の成立



第12章 中曽根康弘――新冷戦を越えて(服部龍二)

 1 訪韓と「ロン・ヤス」関係

 2 「国際国家」日本の前途

 3 東京サミット前後

 4 在任中最後の外国訪問



 第?部 日本の変動期

第13章 海部俊樹――平和国家の理念の下での国際貢献の模索(折田正樹)

 1 当時の国内外政治状況

 2 海部内閣の主要外交目標

 3 主要外交課題の展開

 4 海部首相の外交思想

 5 日本外交史上の評価



第14章 宮沢喜一――冷戦を越えた「吉田路線」(村上友章)

 1 サンフランシスコ講和への道

 2 吉田なき「吉田路線」の伝道師

 3 冷戦を越えた「吉田路線」



第15章 村山富市――歴史認識問題と向き合って(薬師寺克行)

 1 村山の生い立ちと思想形成

 2 首相就任と社会党の外交・安保政策の大転換

 3 日本外交の基礎となった戦後50年の首相談話



第16章 橋本龍太郎――冷戦後の「保守本流」(宮城大蔵)

 1 「政策通」としての台頭

 2 首相としての外交

 3 冷戦後の「保守本流」



第17章 小泉純一郎――劇場型政治家の「決断」と「思想」(佐道明広)

 1 内閣成立前の小泉

 2 小泉内閣成立と外交の混迷

 3 小泉時代の東アジア外交――拉致と靖国

 4 日米同盟強化の中で

 5 小泉外交とは何だったのか



第18章 戦後日本の首相イメージ――ヨーロッパ人の視点から(バート・エドストローム/植田麻記子訳・増田 弘監訳)

 1 対外的イメージ

 2 〔第一期〕敗戦からG7加盟まで

 3 〔第二期〕G7加盟から“55年体制”の終焉

 4 〔第三期〕“55年体制”の崩壊から小泉退陣まで

 5 戦後日本首相のイメージ



あとがき

人名・事項索引

増田 弘[マスダ ヒロシ]
2016年8月現在立正大学法学部特任教授

内容説明

世界と対峙した宰相たちの活躍と苦悩。歴代総理は、変わりゆく国際情勢とどのように向き合ったか。リーダーの決断の背後にある、外交思想と政治課題を描き出す。

目次

第1部 日本の復興期(吉田茂―「親米」通商国家路線の形成者;芦田均―対米協調論者の「国際貢献」論;鳩山一郎―「吉田のすべて反対」を求めて;石橋湛山―脱“米ソ冷戦”を目指したリベラリスト;岸信介―アジア重視と日米協調)
第2部 日本の発展期(池田勇人―「自由主義陣営の有力な一員」を目指して;佐藤栄作―ナショナル・プライドと外交選択;田中角栄―「内政の達人」、「外交の素人」の実像;三木武夫―「理想をもつバルカン政治家」の外交;福田赳夫―「連帯」の外交;大平正芳―「平和国家」日本の創造;中曽根康弘―新冷戦を越えて)
第3部 日本の変動期(海部俊樹―平和国家の理念の下での国際貢献の模索;宮沢喜一―冷戦を越えた「吉田路線」;村山富市―歴史認識問題と向き合って;橋本龍太郎―冷戦後の「保守本流」;小泉純一郎―劇場型政治家の「決断」と「思想」;戦後日本の首相イメージ―ヨーロッパ人の視点から)

著者等紹介

増田弘[マスダヒロシ]
1947年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。現在、立正大学法学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

20
戦後日本の首相の外交思想研究。本書では主な17名を取り上げている。第一期:吉田、芦田、鳩山、石橋、岸。第二期:池田、佐藤、田中、三木、福田、大平、中曽根。第三期:海部、宮沢、村山、橋本、小泉。共通しているのは日米関係を日本外交の基軸に定めている点。中でも福田の「協調と連帯」の思想を体現した東南アジア外交と、地球規模での課題を議論するOBサミットの創設は印象に残る。他方で元々外交の経歴が乏しい人も少なくない、田中や小泉のように行動力・突破力で事態を動かす人もいる。各人のキャラがよく分かる点も本書の特徴。2020/01/16

かんがく

10
親米・軽武装・経済重視という吉田路線と、それに反対して自立を重視する鳩山・岸路線。その二つが絡み合いながら、対米・対アジア関係を築いていく様子を章ごとに一人の首相を扱い記述。それぞれ異なる性質の人物だが、いざ首相という立場になると様々な外的要因に縛られて大きな方針のブレはない印象。小泉純一郎までで記述は終わっているが、本書の内容を参考に安倍外交についても考察していきたい。2020/11/16

KJ.O

1
戦後、日本の外交思想上重要な17人の首相について書かれているが、今までの認識が改まる。村山富市は短命の自社連立政権の首相だが、戦後50年を機に公表された「村山談話」は、今も日本外交の大きな柱だ。また、クリントン大統領に直談判をして普天間飛行場返還の端緒を作ったのは村山だったという。一方、小泉純一郎には、グローバリゼーションが進展するなかで、どのような国家体制にすればいいのかという国家論や哲学はなかった。実際、小泉の郵政民営化で何がよくなったのかは今もわからない。所詮、「感とこだわり」の政治家だったようだ。2017/01/21

spanasu

0
外交思想といった感じではないが、各首相ごとの外交史がわかる。田中・小泉といった外交の素人にはやはり厳しくなる。福田のOBサミットへの貢献は知らなかったので引退後の首相の役割として興味深かった。2020/07/22

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