内容説明
本書は、胡錦涛政権以降のポスト改革期を対象として、社会保障制度の構造的な変化を分析したものである。その特色は、中央・地方・コミュニティの各レベルの視点から、現地の具体的なデータや事例を用いて、政策と実態の両面から現状を描き出した点である。中国の社会保障改革が選別主義から普遍主義へと転換する中で、その意義を新たに考察し、今後の政策のあり方を展望した一冊。
目次
ポスト改革期の中国社会保障
第1部 ポスト改革期における社会保障の構造変化(ポスト改革期の社会保障行財政;中国版皆年金体制の実像と行方―高齢社会の到来と新型都市化政策への対応;「全民医療保障」の虚実―中央の戦略と地方の実践;最後のセーフティネットの構築―「全民低保」を超えて;誰のための失業保険か―失業救済から雇用促進への転換;ポスト改革期の生命保険市場)
第2部 生活者の視点でみるポスト改革期の社会保障(中国都市部の社区戦略;ポスト改革期における農村社会保障の激変―政策立案・執行過程を中心に;高齢者の権益保障の課題―中華人民共和国老人権益保障法の改正を中心に;改革開放期・ポスト改革期にみる障害者の生活保障)
著者等紹介
沈潔[シンケツ]
1954年生まれ。1995年日本女子大学社会福祉学博士取得。現在、日本女子大学人間社会学部教授
澤田ゆかり[サワダユカリ]
1961年生まれ。1986年東京外国語大学大学院国際学修士取得。現在、東京外国語大学総合国際学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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