出版社内容情報
10年あまりの間に150を越える著書などを発表したヴィゴツキーのどん欲なまでの研究活動を追い、思想の原点を探る
内容説明
10年あまりの間に150を超える著書、論文、記事を発表し、「心理学のモーツァルト」とも称されたヴィゴツキー。そのどん欲なまでの研究活動を追い、思想の原点を探る。
目次
第1章 心理学のモーツァルトと三人組
第2章 田舎町が生んだ芸術心理学
第3章 自らの闘病と障害児教育改革
第4章 思想劇としての心理学授業
第5章 子どもの思考と言語―心理学の宝石箱
第6章 心理学の世界遺産―名著『思考と言語』
第7章 優しい父親ヴィゴツキー
終章 「愛よ、おまえにありがとう…」―L.S.ヴィゴツキーの、ある自筆サインの物語
著者等紹介
レイフ,イーゴリ[レイフ,イーゴリ] [Рейф,Игорь]
1938~。モスクワ生まれ。第一モスクワ医科大学(現モスクワ大学医学部)卒。医師を経て、60年代から著作活動を始める。ペレストロイカ以降、『イズヴェスチヤ』『トルード』『モスクワ・ノーボスチ』紙等に作品を発表。1998年よりドイツ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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水沢
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名前は聞いたことがある人のひとり。さまざまなエピソードから、彼の人柄や博識さが窺われ、もし現代に生きていたらどうなったのだろうかと思った。現代では高度で複雑な、洗練された研究手法が多くあるので、もっと優れた業績をあげていたかもしれない。生まれた場所と時代が悪かったと云わざるを得ない。 伝記と思って読み始めたが、実際はそんなこともなかった。訳者がその専門ではないので、理論的な話は読みづらく感じた。翻訳も大変だっただろう。きっとヴィゴツキーは文系的な人で、私も哲学としての思考と言語、児童心理にも関心をもった。2023/04/07