内容説明
1970年代の国際秩序の動揺に、日米はどう対応し、その結果として日本の国際的役割はいかに形成されたのか。ソ連の軍事力増大、世界的不況、インド核実験といった個別の問題では日米間の摩擦を解決し、国際協調体制の再構築にも貢献したものの、日本の国際的役割をどこまで拡大するかという中長期的な課題は先送りにされ、80年代の日米摩擦の激化につながったことを解明する。
目次
国際社会の変容と日米関係
第1部 西側同盟への参加(安全保障環境の変容;日本の取り組みと協力具体化の始まり;協力の具体化と摩擦の激化)
第2部 マクロ経済政策協調への参加(経済政策協調の模索と日本;米国の圧力と日本の協力;協力の反動と米国の方針転換)
第3部 原子力供給国間協調への参加(核不拡散体制の動揺と日本の立場;米国の孤立と日米協調の模索;日米欧関係と米国の方針転換)
日米政策協調の帰結
著者等紹介
武田悠[タケダユウ]
1982年岡山県生まれ。2011年筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(国際政治経済学)。日本原子力研究開発機構核物質管理科学技術推進部(現・核不拡散・核セキュリティ総合支援センター)政策調査室博士研究員を経て、現在、外務省外交史料館任期付職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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