出版社内容情報
学校理解を補強する「理論面」と実践的展開を深める「実践面」を問い直す。
内容説明
「何を支援するのか」という視点から考察する。学校理解を補強する「理論面」と実践的展開を深める「実践面」を問い直す。
目次
第1章 スクールソーシャルワーカーと学校福祉
第2章 学校から子どもの貧困を問い直す
第3章 スクールソーシャルワークと子どもの権利
第4章 学校である意味と課題
第5章 子どもの生活現実から出発する教育実践
第6章 臨床教育学からみた学校ソーシャルワークの視点
第7章 学校におけるソーシャルワークの実践
第8章 自らの知識や経験をいかに活かすのか
著者等紹介
鈴木庸裕[スズキノブヒロ]
1961年大阪府生まれ。愛知教育大学大学院教育学研究科修了。現在、福島大学大学院人間発達文化研究科(学校福祉臨床領域)教授。日本学校ソーシャルワーク学会、日本特別ニーズ教育学会、日本スクールソーシャルワーク協会、特定非営利活動法人福島スクールソーシャルワーカー協会、福島県教育委員会スクールソーシャルワーカー・スーパーバイザー、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
22
教育福祉を深め、スクールソーシャルワーカーの学校理解をキーワードに、理論面と実践面から研究された本だと思います。僕自身、スクールソーシャルワーカーとして、子どもの思いにどのように応えていけばいいのか、学校組織のなかで福祉職としてどのように役割を果たしていけばいいのか、正直悩んでいます。そうした思いについて、この本はいろいろと考えさせてくれるものでした。保育現場では「子どもを真ん中に」という言葉がありますが、学校現場でも「子どもを真ん中に」関係者が共同・協同し合えたらいいなと思いました。2015/10/20
WICCA
0
発売よりちょっと早めに手にいれることができて、じっくり時間をかけて読みました。テクニック的なことに偏った本が多いなか、原則に立ち戻ったり、実践を振り返ったり、足元を固めたりするのに適した良書です。2015/08/15
saiikitogohu
0
「藤野が教育相談所でのソーシャルワークとしての仕事について、『最近は〈何でも屋〉とか〈とりあえず窓口〉と言いながら、なんでもまずは一緒に頭をひねってみる人、というふうに思ってもらえたらと思っています。』と語っているように、福祉職も『人格の全体』である子どもや家族の『生活の全体』に働きかけ、応答する仕事である。」(78)「すなわち、ソーシャルワークは『生活を基盤にした福祉の本来的ニーズ』の実現を目的として、対象者や関係する機関、組織に働きかけていく仕事」(81) ソーシャルワークってなんなんだろ… 2018/03/05