内容説明
民主主義という価値観を共有する諸国のパワーが低下する一方、ロシアや中国といった権威主義国やテロや多国籍企業といった非国家主体のパワーの興隆が著しい「無極化」時代。そこでは経済・政治的安定をめぐり「大国間の協調」が生まれ大国間の紛争は回避されるが、各パワーは国益増のため軍事面での水面下のゼロ・サム・ゲームを展開する。そのなかで日米同盟は当然ながら変質を迎える。それに対してどう日本は対処するのか、国家の生き残りをかけた時代が到来する。
目次
序章 パワー・パラドックス時代の日米関係―「危機の二〇年」を日本はどう乗り切るのか
第1章 オバマ政権第一期の国防戦略(2010QDR)と日米同盟
第2章 中国の台頭と日米同盟―オバマ政権の対中戦略の転換
第3章 米中サイバー戦―電脳龍vs.電脳鷲
第4章 米国の緊縮財政下での国防戦略と日米中関係
第5章 米国の「戦略機軸」のアジア・シフトと日米同盟―米軍の二正面作戦放棄のインパクト
第6章 パワー・シフト下の日米同盟―沖縄と日米同盟
第7章 アメリカ海兵隊の「抑止力」
第8章 アメリカ海兵隊創設の歴史と役割の変遷
第9章 第二期オバマ政権下の日米同盟―安倍政権は領土問題をいかに解決するか
第10章 アメリカの「中東回帰」―ピボットはアジアから中東へ!?
終章 オバマ政権第二期の国防戦略(2014QDR)―オバマ・ドクトリン
著者等紹介
川上高司[カワカミタカシ]
1955年生まれ。大阪大学博士(国際公共政策)。Institute for Foregin Policy Analysis(IFPA)研究員、(財)世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授を経て、拓殖大学大学院教授・同大学海外事情研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Toshi@読書垢