新・minerva福祉ライブラリー
自殺をケアするということ―「弱さ」へのまなざしからみえるもの

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  • サイズ A5判/ページ数 198p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623072958
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C3336

内容説明

近年日本では、世界の中でも自殺率の高い状態が定着しつつあり、社会問題となっている。そのような時代の中にあって、自殺問題とどのように向き合っていけばよいのか。本書では、遺族や自殺予防の臨床現場で働く専門職、スピリチュアリティといった様々な視点から、自殺問題を取り巻く「弱さ」に目を向ける。それぞれが抱く「弱さ」をみつめ、自殺予防も含めた「ケア」について、各分野の研究者がそれぞれの立場から迫る、画期的な一冊。

目次

第1部 自死遺族当事者と「弱さ」へのまなざし(父を自殺で亡くして―「普通の家族」を手放し、「弱さ」を受け入れるまで;グリーフを抱えて生きる―「弱さ」を出せる「強さ」)
第2部 自死遺族が抱える「弱さ」へのまなざし(多重喪失体験からみた「強さ」と「弱さ」;自死遺族にふりかかる困難と支援上の留意点)
第3部 自殺に向き合う援助者と「弱さ」へのまなざし(自殺に向き合うソーシャルワーク;援助者が自殺で患者を喪うということ ほか)
第4部 社会における「弱さ」へのまなざし(大学生の自殺にみる「弱さ」と「強さ」;「アルコールとうつ・自殺 死のトライアングル」にみる「語り」)
第5部 スピリチュアリティと「弱さ」へのまなざし(スピリチュアルペインと創造的弱さ;キリスト教にみる自殺予防対策の可能性)

著者等紹介

木原活信[キハラカツノブ]
同志社大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(社会福祉学)。社会福祉士。NTT東海カウンセラー、県立広島女子大学専任講師、東京都立大学助教授、トロント大学客員研究員を経て現職。社会福祉法人京都基督教福祉会理事。現在、同志社大学社会学部教授。主著『J・アダムズの社会福祉実践思想の研究』川島書店、1998年(福武直賞受賞)

引土絵未[ヒキツチエミ]
精神科ソーシャルワーカーを経て、首都大学東京大学院社会科学研究科博士前期課程、同志社大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会福祉学)。精神保健福祉士。社会福祉士。同志社大学嘱託講師を経て現職。現在、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部外来研究員(日本学術振興会特別研究員RPD)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くるみ

8
「弱さ」が通奏低音として響く複数の著者によるもの。自分の弱さ他者の弱さを受容できることの強さについて再認識。これからの研究が待たれる視点で、問題提起的な面も多く、興味深い。2018/08/22

ちゆ

1
弱さがあっていいんじゃない?(オルタナティヴストーリー)2015/08/12

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