内容説明
本書は、イギリスのみならず日本と韓国における準市場の形成過程を明らかにすることを通じて、欧米諸国とは異なる日・韓の準市場の特徴を把握する。また、ル・グランが主張している準市場の成功前提条件を参考にしつつ、その特徴を考慮した評価軸をとおして、日・韓における高齢者ケアサービスの準市場がいかに有効に機能しているかを検証する。
目次
高齢者ケアサービスにおける準市場とは何か
第1部 ケアサービスにおける「準市場理論」(ケアサービス供給の多様化と準市場―日本・韓国の状況との整合性;イギリス・日本・韓国における準市場研究―その動向と理論の日韓への適用;ケアサービス準市場構造の日韓比較;日本におけるケアサービス準市場の歴史;韓国におけるケアサービス準市場の歴史)
第2部 ケアサービス「準市場」の日韓比較(ケアサービスの供給量と利用量;ケアサービス供給における市場の集中度;ケアサービス準市場における現在の姿)
準市場(論)のこれから
著者等紹介
李宣英[イソンヨン]
1984年韓国ソウル生まれ。2008年韓国江南大学社会福祉学部卒業後、韓国の社会福祉法人勤務を経て、2014年同志社大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会福祉学)。現在、関西看護医療大学非常勤講師、社会福祉法人こころの家族勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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