内容説明
本書は、初期ステュアート期からピューリタン革命期のイングランドとニューイングランド(アメリカ)を舞台とし、17世紀イングランドを取り巻く複雑な国際関係のなかで、ピューリタン革命の主導勢力たる独立派がどのように形成され、何を主張し、革命に勝利した後はいかに変容したかを考察する。従来は消極的に評価されることの多かった独立派を、千年王国論と国際関係という2つの視座から再評価し、ピューリタン革命を通して世界の動きを捉え直す。
目次
千年王国論と国際関係の視座
第1部 外交政策とピューリタン・ネットワーク(初期ステュアート期の外交政策;ピューリタン・ジェントリの役割;独立派とピューリタン・ネットワーク)
第2部 独立派千年王国論の展開(独立派の千年王国論と教会論―トマス・グッドウィン;独立派の権力論と千年王国論―ウィリアム・ブリッジ;ニューイングランドの千年王国論―ジョン・エリオットと先住民布教)
第3部 独立派の変容と国際関係(千年王国論から国内改革論へ―ヒュー・ピーター;国際関係のなかのウェールズ―ヴァヴァサ・パウエルと福音宣教;クロムウェルの外交政策―プロテスタント外交と「国益」追求;国際関係のなかの革命)
著者等紹介
岩井淳[イワイジュン]
1956年生まれ。1990年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、静岡大学人文社会科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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