内容説明
様々な領域にまたがって発展している「ナラティヴアプローチ」を、理論と実践の両面から学べる入門書。第1部解説編では、保健医療・福祉・心理・教育などの臨床場面で物語やナラティヴという視点がどのように有効かを明らかにする。第2部事例編では、臨床の各領域で活躍する13名が、多様かつ固有の臨床現場での事例エピソードを提示し、ナラティヴの視点から考察する。
目次
第1部 解説編(ナラティヴとは;ナラティヴは臨床でどのように使えるのか;サイコセラピーとしてのナラティヴアプローチ)
第2部 事例編(ナラティヴ・メディスンの基盤と自己‐状態;時間を語る―精神病院のエスノグラフィーから;人生の転機における物語の生成;夢の聴取とナラティヴ;現任看護教育におけるナラティヴアプローチの実践;描画療法とナラティヴ―作者・作品(徴候)と読者(観客)・鑑賞(解釈)が織りなす対話
エンカウンター・グループ体験を物語る―日常と非日常をつなぐ試み
非行少年へのグループアプローチ―「大切な音楽」についての語りによる意味生成と変容
いじめ魔王の冒険―学校コミュニティにおけるナラティヴアプローチによる心理教育の試み
高齢者の回想法
障害者支援施設(知的)における「当事者支援」への視点―利用者と施設職員の「物語」が出会う場所で
心理テストとナラティヴ1 TATを手がかりに
心理テストとナラティヴ2 バウムテストを手がかりに)
著者等紹介
森岡正芳[モリオカマサヨシ]
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(教育学)、臨床心理士。現在、神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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