内容説明
生活保障制度の観点から中国社会を分析し、習近平政権と調和社会の行方を展望。
目次
第1部 中国型成長モデルの功罪(遠のいた「調和社会」実現の夢;労働者の命を引き換えにした高度経済成長;経済大国と貧困大国の狭間で―中国が抱えるジレンマ)
第2部 国民を分断する二重戸籍(政府の強権によって引き裂かれた国民;二億人の出稼ぎ労働者の哀歌)
第3部 「一人っ子政策」の緩和と高齢化(軌道修正を迫られる「一人っ子政策」;知られざる高齢化の実態)
第4部 中国版「国民皆保険・皆年金」体制の現実(市場原理の浸透で揺れる社会保障;八〇〇〇万人の障害者―その権利擁護について;真価が問われる国民皆医療保障制度;中国版「国民皆年金」体制の構築と行方)
第5部 官僚腐敗と富の集中(「亡党」と「亡国」の究極の選択―制御不能な官僚腐敗;社会政策の失敗―問われる政府の責任)
著者等紹介
王文亮[オウブンリョウ]
金城学院大学人間科学部コミュニティ福祉学科教授。中国江西省農村部生まれ。中山大学大学院哲学研究科修士課程、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程を修了(文学博士)。長崎純心大学より論文博士号(学術・福祉)授与。中国社会科学院、九州看護福祉大学を経て、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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