内容説明
白河天皇の皇子として生まれ、八歳で父より譲位された堀河天皇。病がちで身体の弱い一面をもっていたが、父白河院が敷いた院政期にあって独自の手腕を発揮し「末代の賢王」とされた。また絃管の名手として知られ、歌詠、野遊などを好み、芸能を愛した。堀河天皇に関する史料が少ないなか、この知られざる天皇に平安朝史の第一人者が迫る。
目次
序章 雅と趣の天皇
第1章 生い立ちと藤原苡子の入内
第2章 天皇と芸能
第3章 藤原師通の死
第4章 手腕を発揮する公務と長引く病
第5章 早すぎる最期
著者等紹介
朧谷寿[オボロヤヒサシ]
同志社女子大学名誉教授。同志社大学文学部文化史学科卒業。平安博物館助教授、同志社女子大学教授を歴任。2005年京都府文化功労賞受賞。2014年越前市文化功労者。源氏物語アカデミー監修者、紫式部顕彰会副会長、国際京都学協会理事、古典の日推進委員会アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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