内容説明
台頭するインドはいかなる大国となるだろうか。また大国化することでその軍事戦略はどのように変化するのだろうか。本書はこの問いに答えようとしたものである。実はインドは多くの実戦経験をもち、その経験を通して、大国としての軍事力運用の在るべき姿を学んできた国だ。周辺国との緊張関係のなかで、その動向に注目が集まるインドの軍事戦略への理解を助け、日本の安全保障への貢献をめざす。
目次
序章 軍事戦略を分析する枠組み
第1章 インドの戦争―事例の抽出
第2章 第三次印パ戦争―印パ間の古典的な戦争
第3章 スリランカ介入―スリランカ北東部における非対称戦
第4章 カルギル危機―印パ間の非対称戦
第5章 三つの戦争が軍事戦略に与えた影響
終章 インドの戦略、将来の注目点
著者等紹介
長尾賢[ナガオサトル]
1978年東京都生まれ。学習院大学法学部政治学科卒。同大学院で修士号取得。自衛隊幹部(陸)、外務省で安全保障担当専門分析員、学習院大学東洋文化研究所PD共同研究員として勤務の後、2011年学習院大学大学院にて博士(政治学)取得。その後海洋政策研究財団研究員を経て現在は東京財団アソシエイト、学習院大学講師(安全保障論・非常勤)、日本戦略研究フォーラム研究員、日本安全保障戦略研究センター研究員を兼務。2015年2月、3月に米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員も兼務(予定)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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