内容説明
直木賞の「直木」とは誰なのか。代表作『南国太平記』を著した流行作家がいま蘇る…稀有な人物像と作品世界を徹底的に解明した本格的評伝。
目次
第1部 幼年期から青年期へ
第2部 社会の荒波に漕ぎ出す
第3部 直木の大阪時代
第4部 映画製作への進出
第5部 小説家として専念
第6部 二つの歴史小説に注目
第7部 郷里・大阪への回帰と終焉
著者等紹介
山崎國紀[ヤマサキクニノリ]
1933年島根県益田市生まれ。1962年立命館大学大学院修士課程修了。現在、花園大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつ
1
芥川龍之介のことは知っていても直木三十五はよく知らない。というわけで読んでみた。大衆文学たる歴史小説を初めて書いた人<菊池寛談(やや誇張あり(?))>らしいけど、この本を読む限りだいぶ自由人。父親から大学卒業まで仕送りしてもらっておいて実は中退してたり、他人への気遣いをまったくしないのか初めて会った人とケンカしたり。でも常にマイペースだからそれに腹を立ててたらキリがないという。不思議な魅力を持った人物だったらしい。純文学でも大衆文学でも、読者に興味を持たれなければ紙くず同然というフレーズが印象に残った。2015/03/15
塩崎ツトム
1
試みに「なおきさんじゅうご」と書店の検索機で調べる。作品の在庫はない。アマゾンで検索する。青空文庫しかない。だけどもだれもが「直木賞」として名前を知っている作家・直木三十五の伝記。大衆文学の基礎を築いた人らしく、売れっ子作家に付きまとうゴシップをあらかたコンプリートしている点がすごい。映画を撮ってそれが大外れして借金の山になって執筆に専念する羽目になるって、それなんて小松左(ry2014/10/29
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