内容説明
『クマのプーさん』『ちいさいおうち』『ピーターラビットのおはなし』子どものころ夢中になったのはみな石井桃子訳だった。名訳者・石井の翻訳世界の全体像を浮かびあがらせた労作。
目次
「声を訳す」とは
第1部 石井翻訳の原点と「声」(『クマのプーさん』改訳比較にみる石井のこだわり;『クマのプーさん』英日比較にみる石井らしさ;「岩波少年文庫」シリーズと物語の翻訳)
第2部 子ども読者と作品の「声」(翻訳絵本の形;子どもの読みと絵本『ちいさいおうち』の翻訳;訳者の作品解釈とファンタジー『たのしい川べ』の翻訳;訳者の精読と短編『おひとよしのりゅう』の翻訳)
第3部 「語り」の文体の確立(幼年童話と昔話の法則;ポターの「語り(“tale”)」の文体
ファージョンの「声の文化」の文体
「語り」を絵本にした『こすずめのぼうけん』
石井の翻訳文体の源泉としての「声の文化」の記憶)
著者等紹介
竹内美紀[タケウチミキ]
1963年神奈川県生まれ。1987年同志社大学法学部政治学科卒業。1989年財団法人松下政経塾本科修了。1989年から8年間、第二電電株式会社に勤務。マーケティング部でPHS事業の立ち上げ、国際部で携帯電話の海外投資プロジェクトに従事。2012年フェリス女学院大学人文科学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。2014年4月現在、フェリス女学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
-
- 和書
- 鉄道と彼女