内容説明
本書は「収斂」をキー概念とし、従来の福祉国家論ではあまり取り上げられない要素をも取り入れた幅広い視野から、日本の福祉国家を国際比較の中に位置づけるものである。脱商品化をはじめとする基本的概念を批判的に考察し、先進諸国の福祉国家はレジームごとに分岐せずに収斂しているという観点から、福祉レジーム論を批判する。福祉国家を国際比較することを根本から問い直す一冊。
目次
第1章 先見性のある近代化:福祉国家の発展についての比較の観点からの概観
第2章 戦争と福祉政策
第3章 発展指向型国家か福祉国家か:戦後福祉支出の比較分析
第4章 「ユニークな福祉社会」か:政策内容の比較分析
第5章 地域研究と政策研究:東アジア型福祉モデルの探究
第6章 福祉レジームの分野における例外か
第7章 収斂か分岐か:国際的波及の理論
著者等紹介
堀江孝司[ホリエタカシ]
1968年生。2002年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、首都大学東京都市教養学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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