目次
1 文化の哲学(哲学的問題としての哲学の概念(一九三五年)
文化の哲学としての批判的観念論(一九三六年))
2 歴史哲学(デカルト、ライプニッツ、ヴィコ(一九四一‐四二年)
ヘーゲルの国家論(一九四二年)
歴史哲学(一九四二年))
3 言語と芸術(言語と芸術(一九四二年)
芸術を教育することの価値(一九四三年))
4 国家の神話(哲学と政治(一九四四年)
ユダヤ教と現代の政治的神話(一九四四年)
われわれの現代の政治的神話の技術(一九四五年))
5 認識と知覚(群の概念と知覚の理論についての考察(一九四五年))
著者等紹介
神野慧一郎[カミノケイイチロウ]
1932年生れ。1959年京都大学文学部卒業。現在、大阪市立大学文学部教授、文学博士
薗田坦[ソノダタン]
1936年生れ。1959年京都大学文学部卒業。現在、京都大学文学部教授
中才敏郎[ナカサイトシロウ]
1948年生れ。1973年大阪市立大学文学部卒業。現在、大阪市立大学文学部助教授
米沢穂積[ヨネザワホズミ]
1946年生れ。1970年京都大学文学部卒業。現在、嵯峨美術短期大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
3
1935-45年の亡命後の講義録である本書は、シンボルを作り、それを実体として扱う人間の習性を、神話での原初状態の分節化とともに生じる実体化の力、つまり聖なるものの名称化に見出して、この分節化を、今見ている現前を再現するために生まれた形象や言語の能力として強調する。再現は現前を退けることで実体化するという著者は、虚構/現実なる区別を退け、実体化したものの共有の度合いから両者を区別する人間の習性が文化を生むと捉える。人間の想像力や虚構能力が神=人間へ向かうと主張するノア=ハラリの最近の著作と併せて読みたい。2019/05/08
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