内容説明
ディベロップメンタル・サイバネティクスとは、著者たちが提唱している、子どもとロボット(ヒューマノイドロボットやアンドロイドロボット)とのインタラクションや統合に関する研究分野である。子どもはいかにして、心・身体・コミュニケーションについての理解を深めていくのか―その発達の過程をロボットを通して探っている。本書は、発達心理学の中でも特に注目されているこうした研究の最新の成果を紹介し、今後の展望を示す。
目次
子どもとロボット―ディベロップメンタル・サイバネティクス
1 身体の理論(乳児の身体運動知覚の発達;「身体を見ること」の意味と仕組み)
2 心の理論(乳児はどのように他者の心を見出していくのか;幼児はどのように他者の心の理解を深めていくのか)
3 コミュニケーションの理論(3歳児はなぜ他者の行動をそのまままねてしまうのか―社会的感染;子どもはどのようにロボットをコミュニケーションの相手と見なすようになるのか;子どもたちとロボットの関わりあい―近未来への展望;生物と無生物の間に入り込むロボット?―子どもはロボットをどう認識しているのか)
著者等紹介
板倉昭二[イタクラショウジ]
京都大学大学院理学研究科博士課程修了、京都大学理学博士。現在、京都大学大学院文学研究科教授
北崎充晃[キタザキミチテル]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、豊橋技術科学大学大学院工学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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