村上春樹 読める比喩事典

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  • サイズ B6判/ページ数 298,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623067268
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

村上春樹作品の魅力の一つに、独自かつ多用される比喩表現が挙げられる。本書では、主要作品から特徴的な比喩表現を抽出し、それを辿りながら作品のエッセンスも紹介する。すでに村上作品に親しんでいる読者には、きわめて圧縮された再読に似た体験を味わえ、また未読の方にとっては、格好の作品案内となる。いまや国民作家になりつつある村上春樹の作品世界。その魅力を比喩表現から味わう一冊。

目次

第1部 比喩 奇想への誘い(知る;作る;生きる;有る;遊ぶ)
第2部 比喩と小説をめぐる冒険(比喩と直叙の反転―『1973年のピンボール』;鼠VS羊 隠喩の闘い―『羊をめぐる冒険』;小説の隠喩構造;聖家族の誕生―『1Q84』;名前の共同体 排除の力学―『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』)

著者等紹介

芳川泰久[ヨシカワヤスヒサ]
1951年埼玉県生まれ。1981年早稲田大学大学院文学研究科後期博士課程修了。現在、早稲田大学大学院文学研究科教授、文芸評論家

西脇雅彦[ニシワキマサヒコ]
1974年新潟県生まれ。2011年早稲田大学大学院文学研究科後期博士課程修了。現在、早稲田大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あなた

4
この事典よむと、村上春樹ってすごくピクニックすきなんだなあと思う。「ずっと昔のピクニックの匂いだ」「なんだか、まるでピクニックに来てるみたい」「ピクニックみたいね」「あんなのピクニックと同じよ」「ピクニックに来ただけだ」ピクニックの漬け物みたいにピクニックを連呼する。たぶん春樹のキャラクターたちってもともとがピクニックをもちはこびながらいきているようなひとたちなんだとおもう。つまり、ちょっとした外出が、たのしい、ハッピーな、だいじな、すこしかなしい、わすれられない、愛もふくんだ、出来事に、なる 。2021/12/08

aoto

2
村上春樹の作品の中に登場する比喩を網羅したもの(たぶん)。比喩ごとの特徴ごとに分類され、コラムが載せられている。この人の比喩を「解説」だなんて難しすぎるから「コラム」になるのとても親切だと思う。比喩ってこれほど分類できるものなんだなという驚きがありました。よくぞ丁寧に分類したよなーと思います。2019/10/20

デコボコ

2
J・G・バラードの小説に出てくるみたいな大雨、とかは割と好きですが、全体的に思ってたより普通だった。2016/11/03

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