内容説明
ナポレオン戦争と戦後の社会不安で揺れ動いたイギリス摂政時代。華美な調度品、優雅なドレス、豪華な饗宴など華やかな王室、上流階級の生活の裏で、民衆は不安と失望にかられ苦しんでいた。本書は、一八一〇年からの十年間を、ジョージ四世(摂政)を中心とした王室の華麗な生活とスキャンダル、詩人バイロンの生きざま、ワーテルローの戦い、政治改革、民衆運動など波瀾に満ちた出来事を通して臨場感豊かに描く。
目次
即位五〇周年―ジョージ三世と難病
戦時下のイギリス―洗練されたロンドンと素朴な田舎
皇太子ジョージ摂政へ
摂政ジョージの派手な嗜好―カールトン・ハウスとマリーン・パヴィリオン
ラダイトの抗議―摂政・トーリ政権の動揺
白面の詩人バイロンの登場
道徳改革者ハナ・モアと福音派ウィルバーフォース
ウェリントン軍の勝利―摂政ジョージとキャロライン妃、シャーロット王女
戦勝の歓喜に酔いしれる摂政とロンドン
ボナパルトに立ち向かうイギリス〔ほか〕
著者等紹介
エリクソン,キャロリー[エリクソン,キャロリー] [Erickson,Carolly]
歴史著述家。コロンビア大学で歴史学の博士号を取得し、しばらくカレッジ、大学の教師を務めた後、文筆業に専念。多数のノンフィクションの歴史書のほか、近年では、ヨーロッパ近世以降の歴史上の人物を題材にしたフィクション(歴史小説)も刊行している。2010年現在で30冊を刊行した。現在ハワイ在住。1943年ロサンゼルス生まれ。ワシントン州立大学(在シアトル)に入学し歴史学を専攻。1963年ワシントン州立大学卒業(BA degree取得、優等生)
古賀秀男[コガヒデオ]
1933年京城生まれ(福岡県出身)。1960年九州大学大学院文学研究科西洋史専攻博士課程単位取得満了。山口大学教授、京都女子大学教授を経て、山口大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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wang