内容説明
映画とテクノロジーが交差する地点には、如何なる映画/映像が生起するのだろうか。スクリーン、音響、アーカイヴ、メディアをめぐる表象/言説を11の視座から分析し、多角的考察を試みる。
目次
第1部 テクノロジー×表象(監視社会の夢遊病者たち―電子テクノロジーと都市空間;ゴーストの縛りをほどく―『攻殻機動隊』、ポストヒューマニズム、パレルゴン;「胎児」の誕生―『悪魔の赤ちゃん』と1970年代妊娠ホラー;テレビ文化批評としての映画『トゥルーマン・ショー』―「リアリティTV」、消費文化、1950年代アメリカ;シネマティック・ロボトミー―テクノロジー、暴力、『時計じかけのオレンジ』)
第2部 スクリーン×音響×テクノロジー(ワイドスクリーンと日本映画の変貌―変化する撮影のスタイル;音と物語世界におけるポスト「古典的ハリウッド映画」のプルラリズム―アルトマン『カリフォルニア・スプリット』から『ナッシュビル』へ;アルフレッド・ヒッチコック『鳥』における「サイレント」と「音」)
第3部 メディア×アーカイヴ×テクノロジー(デジタル技術時代における映画―実写イメージとアニメーション・イメージ;映画復元の倫理とテクノロジー―四つの価値の百分率)
著者等紹介
加藤幹郎[カトウミキロウ]
1957年長崎市生まれ。筑波大学大学院文芸・言語研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学博士。京都大学大学院人間・環境学研究科教授、ミシガン大学客員教授、カリフォルニア大学バークリー校、カリフォルニア大学ロサンジェルス校、ニューヨーク大学、ハワイ大学マノア校フルブライト客員研究員などを歴任。現在、京都大学名誉教授。主要業績に『映画とは何か』(みすず書房、2001年、吉田秀和賞)などがある
塚田幸光[ツカダユキヒロ]
1971年茨城県生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。関西学院大学博士。防衛大学校総合教育学群外国語教育室准教授などを歴任。現在、関西学院大学法学部・大学院言語コミュニケーション文化研究科教授。韓国済州大学校特別研究員。映画学、表象文化論、アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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