出版社内容情報
地球から十光年離れた未開の星で見つけたのは、銃殺遺体――。
量子テレポーテーション通信の開発によって、遠く離れた星同士でも通信が可能になった時代。宇宙開発コンペに参加するため、地球から十光年離れた星に降り立ったエンジニアの零司と相棒のAI・ディセンバーは、別の区域にいるはずの競合相手、ピエールが何者かに銃殺されているのを発見する。
ほかの参加者に事態打開の協力を求めるも拒絶され、さらにコンペ運営本部との通信も途絶えてしまい、零司とディセンバーは孤立無援に陥るが――
【目次】
内容説明
量子テレポーテーション通信の開発によって、遠く離れた星同士でも通信が可能になった時代。宇宙開発コンペに参加するため、地球から十光年離れた星に降り立ったエンジニアの零司と相棒のAI・ディセンバーは、別の区域にいるはずの競合相手、ピエールが何者かに銃殺されているのを発見する。ほかの参加者に事態打開の協力を求めるも拒絶され、さらにコンペ運営本部との通信も途絶えてしまい、零司とディセンバーは孤立無援に陥るが―。不穏な侵入者、新たな惨劇…宇宙を駆け巡る、壮大なSFミステリ!
著者等紹介
市川憂人[イチカワユウト]
1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒業。2016年、『ジェリーフィッシュは凍らない』で鮎川哲也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
koma-inu
35
特殊設定SFミステリー。地球から10光年離れた、2100年頃の惑星で起こる連続殺人。主人公の零司と相棒のAI・ディセンバーが、謎を解き明かす。理系色が強い市川さん作品の中、本作は過去最高の理系度。AIや量子力学用語は、ググりながら読むと、より楽しめそうです。解決編で犯人が暴かれると共に、もう一つとんでもないどんでん返しが!こちらを描きたかったと思われますが、強烈壮大な事実とエピローグに、ただただ閉口・・。SF色が強く読み手は選ぶと思います、一応理系の端くれの私は、満足な作品です。2025/11/30
ほたる
12
ミステリだし何よりもSFで楽しかった。量子もつれにAIという今の時代の流行り、不可解な連続殺人の謎、これらが絡み合って展開される物語に引き込まれる。そしてSFとして人類の行く末の描き方もまた面白かった。後半は頭をフル回転させながら一気読みで満足。2025/11/01
まさのり
8
本格SFミステリー。クローズドサークルは地球から十光年離れた惑星。難解な専門用語が飛び交いますが、理解できなくても大丈夫。相棒のAIディセンバーが愛おしい。良作です。2025/11/20
まゆっち
8
面白かったー!!SFとミステリーの融合。最初は専門用語が難しくて読み進めるのに時間かかったけど、段々気にならなくなるくらい、ページをめくる手が止まりませんでした。宇宙開拓コンペに参加した主人公とAIが事件に巻き込まれるんだけど、AIがめちゃくちゃいいキャラ。これから推理小説にもどんどんAIが出てくるのかな。2025/10/26
8番らーめんR
7
恒星間航行、QT通信、量子もつれ、人格を持ったAI、ウラシマ効果他ほぼ科学的設定の下でのSFミステリ。後半に明かされた現実に主人公共々啞然としました。厳密に時と空間を気にしてしまうと少しご都合主義かもしれないが、力作である事には間違いないです。2025/11/21




