内容説明
中東地域はテロ、核開発、武器密輸など国際社会を脅かす火種の温床となっているが、なかでも多大な影響力をもっているのが、イスラエル・パレスチナ紛争である。本書は、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の和平プロセス、特に1993年からオスロ・プロセスを中心に、交渉主体をめぐる内外の利害関係や相互利用を、現地資料も踏査して徹底分析。既存の中東研究をさらに掘り下げるアプローチを行う。
目次
イスラエル・パレスチナ和平プロセスと分析アプローチ
第1部 オスロ・プロセスの始動から挫折(ラビン政権と和平政策の形成;ネタニヤフ政権と和平政策の変化;バラク政権と和平政策の行き詰まり)
第2部 オスロ・プロセスとパレスチナの政治空間(パレスチナ自治政府と政治勢力との関係;ハマースと平和交渉をめぐる政治動向;和平交渉をめぐる域内関係国との係わり)
イスラエル・パレスチナ和平プロセスをめぐる内政上のジレンマと政治力学
著者等紹介
江崎智絵[エザキチエ]
1976年佐賀市生まれ。筑波大学第三学群国際総合学類退学。筑波大学大学院国際政治経済学研究科単位取得満期退学。博士(国際政治経済学)。在ヨルダン日本大使館、公益財団法人中東調査会を経て、防衛大学校人文社会科学群国際関係学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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