内容説明
『穆天子伝』、『新唐書』、稲荷台一号古噴出土物…。中国史書・国内史料・考古学的出土物など、多種多様なる史料を精密に、そして総体的に検証し、新たな古代像を描き出す。真に実証的な歴史学とはいかにあるべきなのか。長文の書き下ろし「日本の生きた歴史」を新たに加えて、待望の復刊。
目次
第1篇 部分と全体の論理―『穆天子伝』の再発見1
第2篇 歴史学における根本基準の転換について―『穆天子伝』の再発見2
第3篇 九州王朝と大和政権
第4篇 新唐書日本伝の史料批判―旧唐書との対照
第5篇 P・G型古墳の史料批判―主従型の場合
第6篇 歴史学の成立―神話学と考古学の境界領域
第7篇 「倭地」の史料批判―中国、延辺大学の朴ジンソク氏の批判論文に答える
第8篇 親鸞伝の基本問題―「伝絵」の比較研究
第9篇 偽書論―論じて電顕撮影に至る
日本の生きた歴史(十六)―古事記伝‐本居宣長批判(上)
著者等紹介
古田武彦[フルタタケヒコ]
1926年福島県生まれ。旧制広島高校を経て、東北大学法文学部、日本思想史料において村岡典嗣に学ぶ。長野県松本深志高校教諭、神戸森高校講師、神戸市立湊川高校、京都市立洛陽高校教諭を経て、1980年龍谷大学講師。1984~96年昭和薬科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。