内容説明
多国間同盟として始動したNATOは、冷戦終焉以降の国際情勢に対応し、本来の集団防衛機能に加え、「平和構築のための包括的アプローチ」による危機管理機能を求められることになった。この両目標を含む、多様な要請に応えることを期待される21世紀のNATOについて、本書は機能、任務、能力、そして主要加盟国の思惑という面から実態を検証し、今後期待される役割を展望する。
目次
NATO入門
第1部 冷戦後のNATO変革(冷戦の終焉とNATOの模索;東方拡大;軍事的変革)
第2部 同盟国の論理と思惑(アメリカのNATO戦略;冷戦後のNATOと統一ドイツ;フランスのNATO政策とその展開;“大西洋派”ポーランドとNATO;エストニアの安全保障観とNATO)
第3部 21世紀のNATO(国際安全保障環境の変化と2010年戦略概念;危機管理;パートナーシップ)
“ハイブリッド同盟”のゆくえ
著者等紹介
広瀬佳一[ヒロセヨシカズ]
1960年生まれ。筑波大学大学院社会科学研究科博士課程満期退学。現在、防衛大学校総合安全保障研究科教授(法学博士)
吉崎知典[ヨシザキトモノリ]
1962年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了。現在、防衛研究所理論研究部長(法学修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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