内容説明
絵本を学ぶ人、絵本に関わるすべての人のために、美術、デザイン、文学、保育、教育から総合的にアプローチした本邦初のテキスト。
目次
第1部 絵本とは何か(絵本の基本概念と歴史;絵本のテキスト;絵本と読者;絵本の種類1 物語絵本;絵本の種類2 さまざまなジャンルの絵本)
第2部 名作絵本から学ぶ(海外の絵本;日本の絵本)
巻末資料(絵本の賞;絵本美術館;絵本の部位と用語の解説;絵本の参考文献 ほか)
著者等紹介
生田美秋[イクタヨシアキ]
1954年生まれ。世田谷文学館学芸部長。絵本学会機関誌編集委員、同学会元理事。専門は絵本学、児童文化、文芸評論、博物館学
石井光恵[イシイミツエ]
1952年生まれ。日本女子大学家政学部准教授。絵本学会事務局長、日本児童文学学会理事・評議員を歴任。専門は児童文化、絵本学
藤本朝巳[フジモトトモミ]
1953年生まれ。フェリス女学院大学文学部教授。2007年度、ケンブリッジ、アングリア・ラスキン大学客員研究員、日本イギリス児童文学会事務局長、絵本学会理事を歴任。専門は児童文学、絵本学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
絵本の歴史から、子どもたちの発達にあわせての選書、絵本の種類など細かく丁寧に書かれています。名作絵本から学ぶという章の海外・国内作品の深い読み方が参考になりました。2022/07/11
スターライト
7
仕事上、必要があって読んだ。絵本について体系的に学ぶのに適した書。絵本とは、その歴史から、絵本の種類、様々な年齢に応じた絵本についてときあかし、第二部では海外と日本の絵本から定番、あるいはエポックメイキングとなった名作を紹介。絵本について知りたい人、家庭で絵本を読み聞かせる家族、学校や集団で絵本を読む人などにはまずこの本を手に取ってもらいたい。絵本画家や作家についての紹介も充実。2019/06/21
しろのあ
2
課題に、仕事に、とにかく何度もお世話になりました。絵本とはなんぞやという基本的な問いから、年齢ごとの子どもと絵本の関わり、ジャンル解説、名作絵本の内容紹介と、きちっと押さえておきたいところが全部載っています。執筆者も絵本研究の業界でわりと名の知れた方で安心して参考にできます。2015/08/17
takao
1
ふむ2024/12/08
ヒラP@ehon.gohon
1
少し絵本学のような本ですが、絵本を様々な角度から分析していて面白く読みました。 あまり理屈にとらわれると堅苦しくなってしまいますが、身近な絵本をジャンル考察してみたり、絵の描かれ方を考えると、本選びも楽しくなるかも。 「名作絵本から学ぶ」の章で、解説されている絵本は身近なものばかりでした。 いろんな角度で考察した絵本と、体験的に良いと思う本が、共通しているのだと再確認しました。 2014/03/18