内容説明
シカゴ学派の創始者とされるフランク・ナイト。リスクや不確実性、利潤や競争の倫理をめぐる難解な議論で知られる彼は、晩年、教え子の一人であるブキャナンの求めに応じ、「知性と民主的行動」と題した講義をヴァージニア大学で行った。そこでは、15年近くにわたり彼が取り組んでいた自由主義研究の成果が、できるだけ平易に、経済学教師としての反省や政策論議に対する毒舌などを交えて、率直に語られていた。ナイトがついに世に問うことのできなかった、幻の著作の名残ともいうべき講義録、初の全訳。
目次
第1章 合理的規範の探求
第2章 自由社会―歴史的背景
第3章 経済的秩序―構造
第4章 経済的秩序―一般問題
第5章 自由主義の倫理
第6章 精神はその解放によって引き起こされる問題を解決できるのか
著者等紹介
ナイト,フランク[ナイト,フランク][Knight,Frank Hyneman]
1885年イリノイ州マクレーン郡生まれ。1911年ミリガン大学(テネシー州)で哲学の学士号(Ph.B)、1913年にテネシー大学で一般科学の学士号(B.S.)および文学修士号(M.A.)、1916年にはコーネル大学で経済学の博士号(Ph.D)を修得。コーネル大学講師(1916~17)、シカゴ大学講師(1917~19)、アイオワ州立大学准教授(1919~22)および同教授(1922~27)を経て、シカゴ大学教授に就任(なお1927~45年は経済学教授、1945~52年は社会科学および哲学特別教授、それ以降は名誉教授)
黒木亮[クロギリョウ]
1975年宮崎県東臼杵郡生まれ。1998年九州大学経済学部卒業。2003年九州大学院経済学府博士課程修了。博士(経済学)。獨協大学経済学部専任講師(2003~10年)を経て、獨協大学経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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