内容説明
私たちは身のまわりの「社会」を感性を通じて味わうことがある。「社会」はときに味わい深い人びとの関係性の場であり、意図せずに現われる美的状況でもある。本書は、「社会」を自分自身の眼で見、耳で聴き、五感や直観を通して「感じとる」ことのできる場としてとらえ、「社会美学(social aesthetics)」という新たな学問テーマを立ち上げる試みである。
目次
第1部 社会美学の射程(社会美学とは何か;石川三四郎の社会美学;感性的社会探究の再発見;社会美のつづり方)
第2部 社会の感性的探究(鮨屋を味わう;商店街を味わう;テーブルを味わう;映画『ゴッド・ファーザー』のテーブル)
第3部 美・感性と社会をめぐる考察(美と正義について;感性的快の社会性について;社会美学と交わりの豊かさ)
著者等紹介
宮原浩二郎[ミヤハラコウジロウ]
1956年生まれ。1986年ウィスコンシン大学大学院社会学研究科博士課程修了(Ph.D.)。現在、関西学院大学社会学部教授
藤阪新吾[フジサカシンゴ]
1968年生まれ。1994年金沢美術工芸大学美術工芸学部美術学科卒業。2004年関西学院大学大学院社会学研究科修士課程修了。現在、京都学園大学人間文化学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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