Minerva人文・社会科学叢書
主観国家体系の生成―「国際社会」認識の再検証

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 361,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623063239
  • NDC分類 319
  • Cコード C3331

内容説明

近現代の国際社会の基本枠組でありつづけた主権国家体系は、いま、多様な主体の台頭や地球規模的な課題の深刻化により、根本から見直されつつある。本書は、同時代人の認識に注目し、300年に及ぶ主権国家体系の生成過程を共時的・通時的に描く。国際関係と国際関係思想の歴史叙述を単に組み替えるのではなく、社会秩序変動の分析枠組を念頭に置くことにより、新しい見方を提起する。

目次

主権国家体系生成過程への接近―立体像を描くための語り口と切り口
第1部 近世ヨーロッパ国際体系の同時代像(中世後期ヨーロッパと先進地域イタリア―主権国家体系の素材はいかに用意されたのか;イタリア国際体系の展開―主権国家体系の雛形はどんなものであったのか;ヨーロッパ国際体系の始動―ヨーロッパの国家と国際関係はどのように再編されたのか;ウェストファリア国際体系の実像―一六四八年はどのような意義をもつ年なのか;近代主権国家体系の確立へ―主権国家平等と勢力均衡の二大原則はいかに組み込まれたのか)
第2部 変容する近世ヨーロッパ国際体系の諸側面(神聖ローマ皇帝の消長とその理論―国際主体としての皇帝の地位はどのように変遷したのか;ロシア帝国とオスマン帝国のヨーロッパ国際体系への参入―異質な政治体はどのように取り込まれていったのか;条約からみた近世ヨーロッパ国際体系の変容―ネットワークの全体と主要な主体はどのように推移したか;理念としての主権国家体系の形成と浸透―国際体系観はどのように変化していったのか)

著者等紹介

山影進[ヤマカゲススム]
東京大学教養学部卒業、マサチューセッツ工科大学Ph.D.現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門分野は国際関係理論、比較地域体系論、人間の安全保障論、人工社会構築論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品