内容説明
アジアの地域統合を多元的に捉え直す。理論と制度の検討に加え、EU、アメリカ、ASEANなど各地域との比較から、課題や可能性を徹底分析。
目次
第1部 国際政治と東アジア共同体(地域統合の理論化と問題点;アジアの地域統合とアメリカの関与―「東アジア共同体」からTPPの諸問題;地域統合と主権ディスコース―EU事例と東アジアへの適用;東アジア共同体と憲章草案)
第2部 東アジア共同体をどうつくるか(ASEANに見るいびつな鏡に映したヨーロッパ統合;東アジア共同体と朝鮮半島;アジア太平洋国際関係と地域統合の新機軸;バルカンにおける地域史の試み―東アジアとの比較)
第3部 安全保障と東アジア(アジアの地域安全保障制度化と中国―1990年代~2007年;EUと東アジアの安全保障におけるアメリカの役割;「東アジア共同体」への疑問―ロシア研究者の視点から)
第4部 FTA・人の移動と東アジア(日本とモンゴルの経済連携協定―鉱物資源エネルギーをめぐる交渉;地域統合と移動するマイノリティ―ヨーロッパとの比較における東アジア)
第5部 欧州からのまなざしと東アジア統合(地域統合とアイデンティティ;戦後ドイツと地域統合―西ヨーロッパと東アジアの国際政治)
著者等紹介
山本吉宣[ヤマモトヨシノブ]
1974年ミシガン大学大学院博士課程修了、Ph.D(政治学)。現在、東京大学名誉教授、青山学院大学名誉教授
羽場久美子[ハバクミコ]
1981年津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程修了。1987年学術博士(国際関係学)。現在、青山学院大学国際政治経済学部教授、ハーバード大学客員研究員、東アジア共同体評議会副議長
押村高[オシムラタカシ]
1984年早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了、博士(政治学)。現在、青山学院大学国際政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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