内容説明
世界経済危機のもと、日本経済はその激変の渦中にあり、日本企業もまた変化する状況に即応するため、様々な努力を重ねている。本書は、企業活動の背景にある日本経済の現況を把握し、グローバルに活路を見出しつつある日本企業の実態を明らかにする。また今後も日本経済・日本企業に影響を及ぼす金融危機後の世界経済の現状にも注目し、これからの展開と課題を検証する。
目次
戦後の世界景気循環と日本―1973年と2008年の恐慌
第1部 日本経済の変容:流通・中小企業・労働(流通システムの変化と総合商社;賃金デフレと主流派マクロ経済政策の破綻;中小製造業の競争力を支える人材の職種―大阪府内企業の業態別分析より;東京電力福島原発事故の歴史的背景―サッチャーの「地球温暖化CO2説」を中心に)
第2部 日本の貿易と日系企業の海外展開(多国間通商協定GATTの構想と誕生プロセス;貿易協定の半世紀とその変化;世界経済危機前後の日本貿易;日経縫製産業の東アジア生産ネットワーク;タイにおける日経中小製造業のグローバル事業展開;韓国の対日貿易赤字と日系企業の進出;日本にとってのアフリカ、CFAフラン諸国―1990年以降の日本とCFAフラン諸国お経済関係;世界の水ビジネスと日本企業)
第3部 金融危機後の世界(イギリス金融危機とBOEの信用秩序維持政策;人民元「国際化」の現状と限界)
著者等紹介
山崎勇治[ヤマサキユウジ]
1945年生まれ。同志社大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、北九州市立大学名誉教授、特任教授、博士(経済学)
嶋田巧[シマダタクミ]
1949年生まれ。同志社大学大学院商学研究科博士後期課程中退。現在、同志社大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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