内容説明
村落社会調査に始まり、宗教と家族との関わりから社会学の新しい形を切り開いた森岡清美。幼少期の家庭環境、戦争、そして熾烈を極めた東京教育大での紛争と、人生で幾たびか嵐を経験した。そのなかで自己を形成する過程とはいかなるものであったのか。研究とのつながりのなかで、つねに人間と社会のありようを見てきた著者がその格闘を余すところなく語る。
目次
幼少期、短い幸せにつづいた不運な歳月
第1部 戦時中の教育と兵役(学校教員への階段、津そして東京へ;辛くはなかった短い軍隊生活)
第2部 戦後、研究者への道(復学、そしてキリスト教にふれる;研究者を志した落第教師;学位論文を書いてミシガン大学へ)
第3部 学会役員として、大学教員として(初めての国際会議運営とその余波;ノンポリ教員、紛争で脱皮;母校廃滅)
歴史社会学への収斂
著者等紹介
森岡清美[モリオカキヨミ]
1923年生まれ。1950年東京文理科大学研究科修了。1961年、文学博士(東京文理科大学)。現在、東京教育大学名誉教授、成城大学名誉教授、大乗淑徳学園学術顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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