内容説明
公的扶助である生活保護は、自立助長から自立支援への潮流となり、福祉改革の流れとして扶助的論理から福祉的論理へと包摂(ソーシャル・インクルージョン)の考え方に沿った方向にある。しかしながら、これらの福祉的理念とは逆に、第一線の福祉事務所の保護の実施体制は弱体化しつつある。そこで、本書ではこのような福祉現場に必要な専門性に着目し、ケースワーカーやスーパーバイザーのための実践書として提示するものである。また、第4部においては実際の手続きのながれをフロー図で示し、かつ巻末には現場で必要となる「法規」や「用語集」等を掲載する。
目次
第1部 公的扶助と対人援助の基本姿勢(生活保護制度の概要;窓口面接の実際)
第2部 援助プラクティス(窓口面接・処遇の実際;訪問面接・処遇の実際)
第3部 自立支援プログラム(高齢者世帯の処遇の実際;成年後見制度・権利擁護の実際;傷病者世帯の処遇の実際;ホームレスの人の処遇の実際;母子世帯の処遇の実際;身体・知的・
著者等紹介
道中隆[ミチナカリュウ]
1949年生まれ。大阪府立大学大学院前期博士課程修了。大阪府庁はじめ東大阪市、堺市など各自治体に勤務し、保健福祉のフィールド実践をとおして、保健福祉行政の企画運営に携わる。現在、関西国際大学教育学部教授、厚生労働省「社会保障審議会(生活保護基準部会)」委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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